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愛甲猛の“中日×ロッテ”日本シリーズを100倍楽しく見る方法

[2010年11月01日]

眼光鋭く、全身Vシネマなこの男――実は、ロッテの元4番打者・愛甲猛。ロッテ時代は落合博満、西村徳文両監督とチームメイトで、移籍した中日では代打の切り札として活躍。両監督、両チームに精通する“球界のアウトレイジ”が激白!!

装甲車で敵を威嚇する落合監督の素顔とは?

――愛甲アニキ! 本日はご足労をおかけして恐縮です。

愛甲 今回の日本シリーズは、ある派閥の代理戦争なんだよ。

――そ、そのビジュアルで「代理戦争」ってワードは迫力ありすぎ。

愛甲 ロッテ時代の“落合派”“有藤派”の代理戦争。西村さんは有藤派だったからな。俺? 俺は落合派だよ。

――微妙に「代理」になってない気が……。片方、本人だし。

愛甲 ですよねー(笑)。あ、俺はアイスコーヒーください。ドリンクバーのお代わりし放題のやつでお願い。

――って、アニキ、思いのほか庶民派でホッ……。ところで、アニキのさらに兄貴分にあたる落合監督のお話をお願いしたいのですが!!  なんでも甲子園優勝投手のアニキを打者に転向させた張本人とか。

愛甲 入団3年目で落合さんに「ピッチャーやめろ」って言われたんだ。で、「誰がピッチャーをやめさせたんだ!」と大激怒した当時の稲尾(和久)新監督を説得し、バッティングを教えてくれた。クールで感情を表に出さないけど、実は同僚思いの熱い人なんだよ。

――本当の姿は“熱血”だと。

愛甲 戦術的には野村(克也)監督タイプの知将だし乱闘も好まないけど、いざというときは闘志を出す一面もある。以前、相手ピッチャーがロッテの選手に死球を連発したとき、落合さんは打席でフルスイングしてバットを一直線に投げ飛ばして威嚇したんだ。その一方で、前の打席でわざと空振りして、次はその球種をホームランなんてこともやる。これって相手キャッチャーの行動パターンを読み切ってないと無理でしょ。単なるだまし討ちじゃなく、考え抜いた戦術ができる人だね。

――落合監督は采配が慎重ですけど、性格もやっぱり慎重ですか?

愛甲 一時、ケガを恐れてなのか、ボディもウインドウもすべて防弾の装甲車みたいな特注のクラウンに乗ってたことがあるね。そしてブレない。とにかくひとつのことに没頭できる。現役の頃は大好きなラーメンを本当に毎晩食べていたよ。

――一方で、アニキの兄弟分である西村監督はどんな人なんでしょうか?

愛甲 現役のときから闘志を表に出さず、目立たないのを逆手にとって、相手を油断させるのがうまいタイプだった。相手キャッチャーのクセやサインを研究して、出塁するとそれを駆使して盗塁を増やしていた。でも、それを俺たちほかの選手には教えてくれない。自分のペースを崩さない人だね。

――寡黙でマジメな西村監督のペースを崩す方法とは?

愛甲 酒だね。

――喝ッ! それ、試合じゃ使用不可!

愛甲 まあまあ。西村さん、酒が入ると人が変わるんだよ。現役時代に門限破りをやって、金やん(当時の金田正一監督)が激怒して選手数名を二軍に落としたことがあった。それにキレた西村さんは、後輩に指示して金やんの部屋にガチャ切りのイタ電を連発。野球のプレースタイルと一緒で小技が利くし、ある意味、根に持つタイプだから怒らせると怖い。知将じゃないし、闘将でもない……やっぱ“韋駄天”かな。ガチャ切りだし(笑)。

愛甲スコープ、発動!球場の特性が勝敗を決める

――怒るといえばッ! アニキはあの楽天の星野仙一新監督の下でもプレーしましたが、落合、西村両監督と比べてどうだったんでしょう?

愛甲 とにかく勝敗にこだわる。そして、ここ一番という勝負どころでの選手への“声かけ”が秀逸。チャンスで打席に向かう瞬間に「勝負や!」ってね。これはしゃべりベタの落合さんや西村さんにはない部分で、選手を奮い立たせるのはナンバーワンだし、選手やその家族の記念日にはプレゼントを欠かさない掌握術も抜群。ただ、もちろん試合中の凡ミスに関しては大久保騒動どころじゃない罰金があるし、鉄拳制裁もある。基本的に既婚の選手は殴らないんだけどね。

――楽天の全選手は早急に結婚するべきですね! ちなみに、落合、西村両監督の「勝負強さ」は?

愛甲 ここぞ!という場面で圧倒的に勝負強いのは落合さん。一番印象的だったのは、村田兆治さんがピンチのときにマウンドで「俺、もう1本打ちますから!」と声をかけて、次の打席で見事にホームランを打ったこと。麻雀もゴルフも、何かがかかった大勝負では絶対に負けない。この勝負強さは監督になっても変わってないよ。

――さて、日本シリーズの舞台はナゴヤドームと千葉マリンスタジアム。両球場ともホームで経験したアニキならではのご意見を!

愛甲 ナゴヤドームは、中日と他球団で考え方がまったく違う球場。中日の選手は「ヒットゾーンが広い」と思うけど、他球団の選手は「球場が広い」とネガティブになる。だから巨人もあそこじゃ打てない。でも、ロッテはCSのソフトバンク戦も広い球場だったし、「ヒットゾーンが広い」とイメージできれば打てるんじゃないかな。

――では、マリンスタジアムは?

愛甲 東京湾からの風。中日はオープン戦や交流戦でしか経験していないけど、この時期の風はまったくの別モノ。ホームラン性の打球もありえない曲がり方でファウルになるし、カーブでストライクを投げようと思ったら打者の背中を狙わないといけない。風の特性を知り尽くしたロッテが有利でしょ。

――なるほど。その他、日本シリーズで注目すべきポイントはありますか?

愛甲 俺の娘だね。

――は?

愛甲 うちの娘がさ、マリンスタジアムでチューハイの売り子やってるの。一試合で300杯以上売った記録を持ってるんだけど、日本シリーズではそれを更新できるんじゃないかと。

――アニキ、本日はお勤めご苦労さまでしたっ!

(取材・文/直井裕太 撮影/村上庄吾)

愛甲猛(あいこう・たけし)
1962年生まれ、神奈川県出身。横浜高校のエースとして80年夏の甲子園制覇。ドラフト1位でロッテに入団し、3年目のオフに打者転向。95年に中日へ移籍。引退後はVシネ出演、暴露本発売などグラウンド外で話題に。最新刊『愛甲猛のプロ野球ガチンコ観戦ノート』(オークラ出版)が発売中。


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