週プレNEWS TOP 連載コラム セルジオ越後のサッカー「一蹴両断!」 【連載コラム】セルジオ越後の一蹴両断! 第188回「2022年W杯招致」

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【連載コラム】セルジオ越後の一蹴両断! 第188回「2022年W杯招致」

[2010年12月02日]

いよいよ12月2日に、日本が立候補している2022年W杯の開催国が決定するね。

22年大会には日本のほかに韓国、カタール、オーストラリア、米国が立候補している。有力なのは米国といわれ、日本は苦戦しているようだ。僕の耳にも「厳しい」という声しか入ってこない。

でも、今の日本国内のW杯招致への関心の低さを見れば、それも仕方ないと思う。あきらめムードなのか、それとも、そもそも立候補していることに気づいていないのか、たぶん後者が多いんだろうけど、W杯招致の盛り上がりなんてどこにもないからね。

振り返れば、02年W杯招致のときはアジア初のW杯をなんとしても日本でやるんだと、サッカー界だけでなく、政界、財界、そして国民を巻き込んで、日本中がひとつの目標に向かっていた。また、Jリーグにも世界のスター選手が多くいたし、バックアップする企業にも余力が残っていた。それだけの条件が整って、やっと韓国との共催にこぎつけたんだ。

ところが、今回はどうだろう。アジア初のW杯ではない。Jリーグには経営に行き詰まっているクラブもある。それを支える国内経済も不況が長引き、先が見えない。また、もともと日本は国際舞台での政治的な駆け引きが苦手で、政府に協力を頼むにしても、今の民主党はW杯招致どころじゃない。要するに“売り”が何もないんだ。

例えば、ライバルの米国は最終プレゼンにクリントン元大統領が登場するそうだ。クリントンは南アW杯も現地観戦していたけど、それも招致活動の一環。米国はそれだけ力を入れているということ。日本にその熱はない。

じゃあ、今回はダメでも、もう一度、日本でW杯を開催するにはどうしたらいいのか。
まず最初に手をつけるべきなのは、Jリーグを立て直すことだろう。国内リーグに魅力がない国に、W杯を2度も開催する資格はないと思うし、国中を巻き込んでの招致活動を行なうのは難しいだろうからね。いつまでも親会社から与えられる予算に頼るのではなく、クラブが独立独歩でやって、選手の年俸を上げて、再び世界から注目されるリーグになる。時間はかかるかもしれないけど、そうなって初めてW杯を招致できる可能性が出てくるんじゃないかな。

いずれにしろ、W杯招致っていうのは、それだけ大変なことなんだ。オリンピックをしのぐ世界最大のイベントだからね。次の2014年W杯を開催するブラジルだって、前回開催した1950年大会から64年も待ったんだから。

(構成/渡辺達也)

セルジオ越後(セルジオ・エチゴ)
1945年生まれ。72年の来日以降、指導者、解説者として日本サッカーの普及・発展に尽力。アイスホッケー・HC日光アイスバックスのシニアディレクターとしても奮闘中
http://sergio‐echigo.com/


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