週プレNEWS TOP ニュース エンタメ グラミー賞受賞 ジャズ界の“のだめ”上原ひろみ「こう見えて私、頼りがいありますよ」

ニュース

グラミー賞受賞 ジャズ界の“のだめ”上原ひろみ「こう見えて私、頼りがいありますよ」

[2011年03月05日]

グラミー賞受賞、若き天才ジャズピアニストの意外な素顔

自由で大胆な演奏、見ているほうも楽しくなる笑顔……。その雰囲気から一部でジャズ界の“のだめ”と呼ばれている天才ジャズピアニストがグラミー賞の受賞を知ったのは、2月14日早朝7時のことだった。

「バンドリーダーのスタンリー(・クラーク)から『獲ったぞ!』って連絡があって。ノミネートされる前からライブが入ってたんで、授賞式には行けなかったし、テレビでも見られなくて」

そう、彼女はその晩、東京で落語家・笑福亭鶴瓶とステージに立っていた。

「私、実は落語が好きで、以前に落語とジャズの共通点について話したことがあったんです。落語は新作(創作)落語と古典落語があって、それはジャズでいうところのオリジナルとスタンダードのようなもの。人によって十八番があるところも同じ、みたいな話なんですけど……。そうしたら鶴瓶師匠と、落語とジャズで即興ライブをする企画が実現したんです」

イベントでは出囃子(でばやし)をジャズ風にアレンジしたり、鶴瓶の噺(はなし)に合わせて即興で音楽をつけたりしたという。

「テレビで流れた映像では鶴瓶師匠と話しているところしか映らなかったんで、知り合いには『漫談やったの?』とか言われましたけど(笑)」

ちなみに好きな噺を尋ねると、「まだ入門して間もないんで……」という言葉が! なんとグラミー賞受賞直後、まさかの落語家転身か!?

「いえいえいえ、入門してない、してない!(笑) その世界を知ってからまだ日が浅いという意味です(笑)。私は音楽が大好きですから! 今回、日本人が4人もグラミー賞を受賞したことで音楽のニュースが一面になって、すごくいいなって思いました。明るい話題だし、みんなに元気を与えているって感じられたんです」

現在はニューヨークと東京に自宅があるが、ほとんど帰れていないという。

「2002年からツアーを始めて、年間ライブ数はここ数年の平均が100日150公演。昨年は111日167公演でした」

長距離を移動しながらそれだけの数のライブをこなすには、相当の体力と気力が必要となるはずだ。

「休みは適当にいただくようにしてますが、私って実はタフなんです。ホントは頼りがいあるんですよ! そう見えないかもしれないけど(笑)。それに、ライブではみんなティーンエイジャーの頃に戻っちゃう。そういう音楽の力って、すてきだと思いません?」

ヤマハの教室に通い始めた6歳の頃から、ピアノに対する旺盛な好奇心は「何も変わっていない」と笑う彼女。その華奢な指先が奏でる衝撃の音律は、今日も世界の人々に元気を与えている。

取材・文/米澤和幸(Lotus Records)
撮影/佐賀章広

上原ひろみ
1979年生まれ、静岡県出身。99年、バークリー音楽大学へ留学し、在学中に世界デビュー。2009年に名ベーシスト、スタンリー・クラークに誘われてアルバム作りとツアーに参加。続けて製作された2作目『スタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみ』が第53回グラミー賞で最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞を獲得。その演奏スタイルは、軽快にして驚異的な速弾きと力強さを併せ持つ。ジャズの枠を超え、自分自身の音楽を追求する唯一無二のミュージシャン。
上原ひろみオフィシャルサイト

オリジナル新作アルバム『ヴォイス』とDVD『ソロピアノ・ライブ・アット・ブルーノート・ニューヨーク』が、3月16日同時発売


関連コンテンツ

No.29 Jul 17th 2017

週プレ酒場のCMはこちら!

連載コラム

Column

連載コラムを見る

Back Number

  • Jan.8th 2O18 no.1・2
  • No.52 Dec 25th 2017
  • No.51 Dec 18th 2017
  • No.50 Dec 11th 2017

 

Gravure Gallery

もっと見る

MOVIE Channel

【動画】華村あすか、2017年最高のシンデレラ。

もっと見る

新刊のお知らせ

  • 『乃木坂46×週刊プレイボーイ2017』
  • モーリー・ロバートソン『挑発的ニッポン革命論』
  • 馬場ふみか2018カレンダーブック
  • プロ野球プレイボーイ2017
  • 『乃木坂46×週刊プレイボーイ2016』

 

プレイボーイコミックス

メルマガ会員&アンケート 2018年No.1&2

ミスグラジャパ!グランプリ選出!! 最終WEB投票受付中!!