週プレNEWS TOP ニュース 政治・経済 【不定期連載】鈴木宗男×鈴木優 獄中往復書簡「ムネオ・チャンネル」第4回

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【不定期連載】鈴木宗男×鈴木優 獄中往復書簡「ムネオ・チャンネル」第4回

[2011年03月07日]

■言葉に責任を持たない首相の存在が“最大不幸社会”である

われらが鈴木宗男・新党大地代表(前衆議院議員)が栃木県・喜連川社会復帰促進センター(刑務所)で配給係をしていることは前回連載でお伝えした。それに加え、週2回、図書係をしていることが最近判明した。配給係、図書係は刑務所の2年生以上の模範囚が行なう仕事だ。鈴木氏は刑務所でも出世街道を駆け上がっているようだ。

2月9日に到着した手紙で鈴木氏は、菅直人首相の「最小不幸社会の実現」という公約を厳しく批判している。

〈通常国会が始まり、菅首相になって初の施政方針演説に注目したが、心に迫る胸おどる話はなかった。とりまきも智慧を出していない感じだ。「最小不幸社会の実現」と言うが、不幸な社会にしてどうする。国民等しく幸福にします、最小幸福社会というのならまだわかるが、不幸を前提とした考え、議論は理解できない。今、日本に必要なのは、世界の中の日本から世界に責任を持つ日本として、こんな国づくりをしますというグランドデザインを示すことだ。最小不幸社会では、国民がやる気をなくすだけである〉

菅首相の公約が実現して、不幸が最小になっても、日本が不幸な社会であるという基本構造は変わらない。菅氏は国民に「夢を持ってもどうせ実現しないから無駄だ」と訴えているに等しい。こういう変な人が一日も早く首相の座から去ることが日本を明るくするために必要と思う。

それから、日本は外国に対して十分に開かれた国だ。そもそも開国は1854年の日米和親条約でなされている。「平成の開国」というフレーズにもまったく魅力がないと筆者は考えるが、鈴木氏も同意見だ。

〈「平成の開国」と言うフレーズもピンとこない。自由経済で規制緩和が進み、今は全て自由化されていると言っていい。わが国の産業を守るために税率等の条件がついているだけだ。

自由経済の発展はルールが必要であり、ルールを遵守してお互い生きていくべきである。何でも競争市場原理でいくと、条件の悪い産業、力のない企業は太刀打ち出来ない。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)にしても日本農業の技術、品質の良さから国際的にやっていける点もある。しかし零細農家は心配が先に立つ。何の政策的裏付け、時間的説明もなく唐突に言われると不安が募るだけ。これでは麻酔をかけないで、手術をする様なものだ。

民主主義は手続きであり、次に中身である。菅政権は言葉だけが先行している。財源がないからと言って、社会保障・年金を人質に、消費税増税を言うが、それならば一昨年8月、政権交代選挙で、4年間は消費税増税しないと訴えたのは何だったのか。言葉に責任を持つ政治をしてほしい〉

鈴木氏は菅首相に「言葉に責任を持つ政治を」と訴える。もっとも、菅首相に「言葉に責任を持て」と言っても八百屋に行って「魚をくれ」と注文するのと同じだ。たぶん、効果がない。

(文/佐藤 優 取材協力/小峯隆生)

■新党大地HP【http://www.muneo.gr.jp/


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