週プレNEWS TOP 連載コラム セルジオ越後のサッカー「一蹴両断!」 【連載コラム】セルジオ越後の一蹴両断! 第212回「世界の八百長」

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【連載コラム】セルジオ越後の一蹴両断! 第212回「世界の八百長」

[2011年06月09日]

黒い噂の絶えないサッカー界。
韓国の八百長騒動は他人事ではない!

おとなり韓国のKリーグが八百長疑惑に揺れている。

現地での報道によれば、ブローカーがサッカーくじで巨額の配当金を得るため、Kリーグの選手を買収し、八百長をさせていたとのこと。現役選手5人が逮捕、さらに韓国代表歴のある選手も捜査対象となるなど事態が深刻さを増すなか、ついにはKリーグの元選手が「私が八百長を持ちかけた」という内容の遺書を残して自殺してしまった。

韓国サッカー界の内情はよくわからないけど、これを機会に、ぜひ膿を出し切ってほしいね。

日本と縁の深い韓国サッカー界での八百長騒動は、ものすごくショックなこと。ただ、世界のサッカーの歴史を振り返れば、選手の八百長疑惑に限らず、審判の買収疑惑などの黒い噂はこれまでも常にあった。

例えば、1982年スペインW杯得点王のロッシ(イタリア)は、八百長疑惑によって、そのスペインW杯開幕直前まで2年間の出場停止処分を受けていた。また、2006年にはイタリアのセリエAで審判買収疑惑が発覚し、ユベントスが2部降格、ACミランなど4クラブが勝ち点没収の処分を科せられている。

02年の日韓W杯では、エクアドル人のモレノ審判の判定が物議を醸もしたけど、その後、彼は地元エクアドルのリーグで負けているチームが逆転するまでロスタイムを12分も取って資格停止処分を受けている。

アジアでも05年の東南アジア大会でベトナムのU-23代表選手8人が八百長を働いたとして逮捕。マレーシアでも90年代に大がかりな八百長事件が発覚し、選手、コーチら50人以上が処分された。また、中国でも常に八百長疑惑がささやかれている。

ブラジルでも僕の現役時代にはいろいろなことがあったね。例えば、試合中に「今日は頑張っても勝てないよ。向こうが勝つんだから」と言ってくる審判がいた。

実際、その試合では明らかに相手に有利な判定が続いて、我慢できずに「おかしいだろ」と詰め寄ったら、「だから、今日は向こうが勝つんだから仕方がないだろ」って(苦笑)。

ほかにも、試合中、主審に「もっと相手のペナルティエリア内に入ってくれ。おまえらのチームの誰かがドリブルで攻めないと、PKの笛を吹けないじゃないか」って言われたこともある。選手は何も知らなくて、すべてフロントが仕掛けていたんだ。

さすがに今ではそういうことはなくなったけど、当時はある意味、日常茶飯事だったよね。

幸いにも、これまでJリーグで八百長が疑われたことは一度もない。

僕も噂すら聞いたことはないし、実際にそんなものは行なわれていないと信じている。ただ、だからといって、日本のサッカー界で八百長なんて絶対に起きないと思い込むのは危険だ。

サッカーに限った話ではないけど、有名になると怪しい人間がたくさん近づいてくる。サッカーしか知らずに育ってきた選手が甘い話に飛びついてしまう可能性はゼロではないよね。

すでにJリーグでは毎年、新人選手を集めて危機管理などの研修を行なっているけど、その後の選手管理は基本的にクラブまかせ。そして、各クラブも選手を放任している。

今回の韓国での騒動を対岸の火事だと思わずに、あらためてなんらかの方策を打ち出して、選手や関係者の引き締めを図かるべきじゃないかな。

(構成/渡辺達也)

セルジオ越後
1945年生まれ。72年の来日以降、指導者、解説者として活躍。
http://sergio-echigo.com


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