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映画『ムカデ人間』出演 俳優・北村昭博インタビュー

[2011年07月06日]

カルトホラー映画『ムカデ人間』に、なぜ日本人が? 本人が明かすブッ飛んだ現場

アメリカではあのクエンティン・タランティーノ監督が公開初日に来場。チケットもソールドアウトするなどカルト的な人気を博した衝撃の映画『ムカデ人間』で、ムカデの頭となっていたのはひとりの日本人青年だった。彼はなぜ、こんなヤバい作品に出演したのか!? そして彼の肛門と美女の口は接触していたのか!?(笑)。すべての謎を解き明かすべく俳優・北村昭博を直撃! すると現れたのは、実にフレンドリーなナイスガイだった!!

■青汁しか飲まない変態医師と激突

―いったい、なぜこんなトンデモ映画に出演することに……!?

「映画『硫黄島からの手紙』のキャスティングディレクターが、たまたまテレビのリアリティ番組に出ていた僕を見て、声をかけてくれたんです。ただ、「オーディションを受ける前にまず脚本を読んで、本当にやりたいと思ったら来て」と言われて。今までいろいろオーディションを受けてきたけど、どれだけヤバい作品なのかと」

―原題は『ザ・ヒューマン・センティピード』。まんま『人間ムカデ』ですよね(笑)。

「タイトルを見て、人間がムカデに襲われたり食われたりするパニック映画を想像したんですけど、読んだら人がつなげられていて(笑)。もう想像を絶する内容だったんで、笑うしかなかったですね。この独創的なアイデアは僕がこれまで出会った世界観のなかにはなかったから、絶対やるべきだと感じたんです」

―トム・シックス監督の前作は『ゲイ・イン・アムステルダム』(笑)。うさんくさいとは思わなかったの……!?

「最初のミーティングのときに、3人がつながれているイラスト(上図)を見せられたんです。「キミはこうなるんだよ」って(笑)。うわ~、変態だなと思ってたら、さらに「キミの後ろには、ニューヨークからやってくるビューティフルなふたりの女優さんがいて、彼女の顔がキミのお尻にくっつきます」って。そのときはもう、「あなたは天才だ!」と叫んでました(笑)。

―肛門と口を結合して、排泄されるウンコを次につながる人間が食べていくなんて、究極の食物リサイクル(笑)。天才もしくは狂気の発想ですよ! でも、実際につながるのは大変だったでしょ。

「お尻のカバーを作って、それをはくような感じですね。口と縫い合わされる設定のお尻の穴の部分にゴムの突起があって、それを後ろにつながる女優さんはかんでるんです。見えないように包帯で巻いて」

―つながってみた感じはどうでした? クセにならない?(笑)

「ぶっちゃけ、気分は悪くなかったですよ!(笑)。接触感はあまり感じなかったですが、普通に顔がお尻を圧迫してる感触はありました。別に順番が逆で女のコのお尻が僕の顔の前にあってもそれはそれでいいと思うんですけど、それだと、ちょっと違った映画になってしまうんで(笑)」

―常に美女がお尻に顔を押しつけてるなんて、チ●コが反応しそうなシチュエーションです(笑)。

「いや、そこで勃起起なんかしたらシャレにならない状態になっちゃいますよ!(笑)」

―そんな恥ずかしい体勢で長時間ともに過ごした女優さんたちとは、どんな関係に……?

「すべてをさらけ出してるわけですから、すごく仲良くなりましたよ。撮影当時はふたりとも彼氏がいたんで、恋愛関係には至りませんでしたけど(笑)」

―ハイター医師を演じる彼(ドイツ人俳優、ディーター・ラーザー)もエグかったですね。

「撮影中はすごくヤバいヤツでした。メシも食ってなかったですもん。青汁みたいなものを飲んでるだけで……。「怖ぇーな、このオッサン」と思ってました。撮影が終わったら、スイートないいおじさんになってましたよ(笑)」

―なんで日本人がつなげられたんでしょうね?

「監督が日本映画が大好きなんですよ。現場では、僕が日本語をしゃべるだけで「オー、グレイト!」って感じでしたから(笑)」

―北村さんの演じたカツローは日本語しかしゃべらないですね。

「英語のしゃべれない日本人が先頭になったら、後ろの女性とはコミュニケーションがとれないじゃないですか。アメリカ人の女性も日本人の言葉がわからない。その設定が怖いっていう構図があったと思います。ちなみに、欧米での上映では僕のセリフには全部字幕がついてます」

―あのヤクザのキャラは、ひょっとして……(笑)。

「はい、亀田父がモデルです(笑)。偶然インターネットで、彼がやくみつるさんとトーク対決している動画を見たんです。この個性的な日本人がヨーロッパのホラー映画に出たら面白いだろうなと思って。髪の毛を切り、映像を見まくって関西弁を勉強しました」

―素の北村さんとはだいぶ違いますもんね。しっかり役づくりしていたわけですね。

「脚本には、僕の演じたヤクザのセリフはなくて、シチュエーションだけが書かれていました。物語上、言わなきゃいけないことを踏まえれば、あとは即興だったんです。僕的にはすごく自由を与えてもらってやりやすかったです。

■すでに続編が完成も、イギリスで問題に!?

―アメリカでは公開直後から大きな話題を呼んだようですね。

「ロサンゼルスで公開されるとき、自腹でタランティーノ監督が観に来てくれていたのにはビックリしましたね。おまけに「ファンタスティック!」って言ってくれて、すごく感動しました。アメリカ人のお客さんも、どっかんどっかん笑ってて。ドイツ人に「ナチ!」とか言ってるのも、アメリカ人的にはウケるんですよ(笑)。

―数々のファンタスティック映画祭で受賞したんだとか。

「コンベンションみたいな感じで、全米各地でもホラー映画のイベントがあったんですが、そこでもたくさんファンがいて。彼らにサインをすると20㌦で買ってくれるんです。それで生計を立てるわけじゃないですけど(笑)、いいお小遣いになるというか。そんな稼ぎ方もあるんだなと驚きました。もしかしたら僕、この『ムカデ人間』一作だけで食っていけるんじゃないかって(笑)」

―好評につき『ムカデ人間2』も製作されたようですが、イギリスで上映禁止になるなど早くも話題沸騰です(笑)。続編では12人がつながるとか……!?

「監督的には上映禁止は確信犯だと思いますよ。最終的には3部作になって、輪っかにつながるという噂です(笑)。週プレ読者に向けてアピールしていいっすか?」

―存分にどうぞ!(笑)

「見どころは監督の独創性とアイデア。ハイター医師役であるディーターの狂気。そして、僕の日本人としてのサムライ的魂の叫びです(笑)。想像するほどグロくないと思うし、多くの人に受け入れられる作品だと信じてるんで、ぜひ観てください!」

取材・文/米澤和幸(Lotus Records) 撮影/五十嵐和博 デザイン/中山&海野智
(c)2009 SIX ENTERTAINMENT

北村昭博(きたむら・あきひろ)
1979年生まれ、高知県出身。高校卒業後に渡米し、演劇と監督術を5年間学ぶ。インディペンデントながら長編映画2本を監督として製作。今後の活躍が期待される日本人俳優。

映画『ムカデ人間』7月2日(土)より東京・シネクイントほか全国順次ロードショー公開予定
医師ハイターはシャム双生児切り離しのエキスパート。彼は人間の口と肛門を結合して“”ムカデ人間”をつくるという邪悪な狂気にとりつかれていた。やがて道に迷ったアメリカ人美女2名と日本人ヤクザが彼の標的となる。


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