週プレNEWS TOP ニュース 電気自動車の充電時間が30分から5分へ。夢の「菅野システム」とは?

電気自動車の充電時間が30分から5分へ。夢の「菅野システム」とは?

[2011年07月16日]

電気自動車の急速充電システムを開発した菅野富男氏

7月6日、三菱自動車は電気自動車(EV)「アイミーブ」の低価格モデルを発表した。価格は260万円だが、政府の補助金制度を利用した場合の実質負担額は188万円。200万円を下回るという低価格化を実現し、普及に弾みをつける。

とはいえ、EVの普及には「1充電当たりの航続距離の短さ」「市中の急速充電器の少なさ」「充電にかかる時間」と解決しなければならない3つの“充電”問題がある。だが、そのうちのひとつ、「充電にかかる時間」を大幅に短縮する特許技術を開発した男がいるという。それが栃木県宇都宮市に「エネルギー応用技術研究所」を設立した菅野(すがの)富男氏だ。

現在、EVの急速充電器は約150社の企業が参加する「CHAdeMO(チャデモ)協議会」によるチャデモ方式が事実上の日本統一規格となっている。どのEVにも使える設置型充電器のチャデモは、電力会社の送電システムからダイレクトに電力供給されるため、流せる最大電流もほぼ決まっている。だから、将来的にバッテリー容量が今の2倍になっても、充電時間もほぼ2倍になってしまう。しかし、菅野氏の技術はこうした充電時間を「従来のガソリンスタンドでの給油」と同じくらいに短縮できるというのだ。

菅野氏の特許は「スタンドに設置した巨大バッテリーに電力を貯蔵して、そこから一気にEVに大電流・短時間充電する」というもの。巨大バッテリーはもちろん送電システムから充電するが、必要なときだけに接続して少しずつつぎ足す充電をするだけなので、送電システムに余計な負担はかけない。

しかも、充電ノズルをたくさん設置すれば何台ものEVを同時充電することも可能。さらには現在禁止されている「売電」もバッテリーに貯蔵した電力は対象外となっているため、現行法のままで電力会社以外も充電ビジネスができる。

日本のEVの充電システムに大きな変化をもたらす「菅野システム」だが、菅野氏の理想はこうした技術に留まらないという。

「現在のチャデモ方式は急速充電器をスタンドに設置する外付けスタイルですが、私のシステムが目指す本来の姿はそうではありません。スタンドはあくまで大電流対応の電力供給源にして、急速充電器はEV車に内蔵するのが理想。すでにチャデモ方式を採用している企業はいやがるでしょうけど、ドイツでは日本と違って、急速充電器内蔵型のEVを推し進めていますから、技術的には可能です」(菅野氏)

すでに国交省の一部や某自動車メーカーも興味を示しているそうで、栃木県の協力で1、2年以内に実証実験できるメドもつきつつあると菅野氏。夢の充電システムが本格的に導入される日も近そうだ。

(取材/佐野弘宗、撮影/村上庄吾)


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