週プレNEWS TOP ニュース 頻発する余震。今、首都直下地震が発生すると“避難所地獄”が待っている

頻発する余震。今、首都直下地震が発生すると“避難所地獄”が待っている

[2011年08月02日]

余震が続く東北地方だけでなく、東海地方でも地震が頻発。いつ起こってもおかしくない首都直下地震だが、数百万人と予想される避難所対策は未整備

8月1日午後11時58分、駿河湾を震源とするM6.1の地震が発生、関東から中部にいたる広い範囲で揺れを観測した。東日本大震災で歪んだ日本列島は、いまだ各地で不気味な活動を続けている。

7月26日には、東日本大震災を受けて国土交通省が設置した有識者による「防災国土づくり委員会」が、首都直下地震などを想定し、首都圏の機能分散・バックアップの検討を求める提言案をまとめている。提言案では「首都圏が被災した場合、他の地域が被災した場合とは量的にも質的にも次元の異なる大きな影響が想定される」と指摘。首都圏と同時に被災する可能性が低い地域に、首都機能の一部を分担する体制づくりが必要だとしている。

このように首都直下地震は、他の地域で発生する大地震とは性格が大きく異なるため、予想できない事態が起こる可能性が高い。内閣府の中央防災会議は、首都直下地震による避難所生活者の数を約460万人と想定しているが、東京都の予想は約259万人程度。しかし、どちらの数字も「実際は、あまりにも多くて想定できないのではないか」という専門家の指摘もあるほどだ。

膨大な数が予想される避難民に対し、東京都は避難所を十分に用意できるのだろうか。東京都総務局総合防災部に質問をぶつけると、「定員オーバーにならないよう、区市町村に対して避難所の開設を(福祉保健局から)働きかけているはず」との回答。そもそも「避難所の数が足りるのか足りないのか、ということは想定していない」という。これではもし今、首都直下地震が発生したら、首都圏の避難所でも東日本大震災の被災地と同じように、定員をはるかに超える避難民が押し寄せる事態が起こってしまう。災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏はこう語る。

「避難所の数が足りず、あふれた人は避難所の廊下に押し出される。それでも足りなければ、校庭で野宿することになります。そこで問題になるのが暑さです。阪神・淡路大震災は1月、新潟県中越地震は10月、東日本大震災は3月と、日本ではまだ真夏に大規模な被災を経験したことがない。今、あまり報道されていませんが、東北の避難所では夏を迎え、高齢者を中心にかなりの数の人が亡くなっている。1ヵ月で亡くなる人の数が平常時の数倍になっているといいます。体調、食あたり、さまざまな理由によるものですが、最大の原因は避難所の暑さですね」

首都圏の暑さは東北以上。当然、クーラーや扇風機が満足に無い避難所の暑さは過酷なものになる。また、暑さは食料の配給にも影響を与えるという。

「東京は人が多いから、避難所で配給に並ぶ人数は尋常じゃない。避難所だけでなく周辺に住む人も並ぶわけです。宮城県でさえ列が何キロメートルにも及んでいた。炎天下なら熱中症で人がバタバタと倒れることになります」(和田氏)

これ以上、大地震が発生しないことを願うばかりだ。

(取材/頓所直人、鈴木英介 写真/井上賀津也)


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