週プレNEWS TOP ニュース ライフスタイル 見た目も味もそっくり? 絶滅危惧食品「レバ刺し」の代用品『マンナンレバー』

見た目も味もそっくり? 絶滅危惧食品「レバ刺し」の代用品『マンナンレバー』

[2011年09月13日]

最近、口にすることができなくなったレバ刺し。この色、つや、形、おいしそ~……ですが、実はコレ、味までそっくりな「擬似レバ刺し」なんです

今年のゴールデンウィークに発生した焼肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件。その影響で、現在もユッケやレバ刺しなど生肉の提供を控えている飲食店は多い。

追い討ちをかけるように8月31日、厚労省は生肉の表面の加熱殺菌を罰則付きで義務付ける新たな衛生基準を発表、10月から施行されることになった。また生レバーに関してはさらに厳しく、すでに暫定処置として全国の都道府県に提供自粛を求める通達が出ているうえ、今後の議論次第では年内にも提供が法律で禁止される可能性もあるという。

まさに「生肉食文化」の危機ともいえる現在、生レバーの代替食品として注目を浴びている食品がある。それが香川県三木町の食品メーカー「ハイスキー食品工業」の『マンナンレバー』だ。こんにゃくを使用したこの“擬似レバ刺し”は、見た目だけでなく食感や味も本物に限りなく近い。一般的にイメージするこんにゃくの臭みがまったく感じられないのだ。いったいどうやって誕生したのか。

「最大の秘密は当社独自の特許製法にあります。こんにゃくはその製造過程で凝固剤となる石灰を入れるため独特の臭みを発する。これをどうにか消せないかと技術開発に乗り出したのが96年のこと。当時は業界で『絶対に不可能』と言われ続けましたが、試行錯誤の末に完成にこぎつけました」(菱谷龍二社長)

この“新しいこんにゃく”の特性を活かし、今春に発売された「マグロ風こんにゃく」がヒット。『マンナンレバー』は、その開発中に偶然誕生したのだという。開発責任者の菱谷哲嗣氏(27歳)が、そのときの状況を語る。

「こんにゃくをマグロに化(ば)かすために、朝から晩まで山ほど試作品を食べました。そのなかに生レバーっぽい味と食感を持つものがあったんです。もしやと思ってゴマ油をつけて食べたら完全にレバ刺し! そして、その直後に集団食中毒事件が起きたんですよ。これは運命だと思って、さっそく商品化を提案しました」

狙い通り、お盆明けの発売開始から現在まで、注文が殺到中だという。確かに、これなら子供にも安心して食べさせることができ、しかもカロリーは本物の半分。生レバーが持つ栄養素こそ無いものの、ヘルシーさでは数段上の食品だ。ヒットも頷(うなず)ける。

たとえ日本からレバ刺しが絶滅しても、この『マンナンレバー』があれば“レバ刺し”という言葉が死語になることはなさそうだ。

(取材/興山英雄)

「ハイスキー食品工業」の菱谷龍二社長(右)と開発責任者である長男・哲嗣氏

■『マンナンレバー』の購入はコチラhttp://www.haisky.co.jp/


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