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杉村太蔵「今は無職。あえて肩書きがあるとすれば『杉村太蔵』」

[2011年10月11日]

いまやすっかりタレントのようなタイゾー氏だが、実はシンデレラストーリーのような転職歴を持つ。彼が次に向かう場所は?

近頃、バラエティ番組などでもすっかりおなじみとなった杉村太蔵。タレント転向とも思える大活躍だが、彼は自身をタレントではなく、あくまで無職と言い切る。そこには転身に転身を重ね歩んできた、彼独特の仕事観があった。

***

―タレント活動もすっかり板についてきましたね。

「最初はこんなにバラエティ番組に出るとは思っていませんでしたよ。僕の何が面白くてテレビに呼ばれるのかいまだによくわかりませんから(笑)。実は昨年の参議院選で落選した後、政治家になる前にやっていた金融マンに戻ろうと考えていたんです。ドイツ証券っていう外資の会社なんですけど、かつての上司だったグレン・ウッドという人から戻ってこないかと誘われていて」

―えっ。そうだったんですか。

「実は僕が一番力を発揮できる仕事は金融なんです。自分でも株に投資していて、配当で家族を養っていますからね。ただ、金融マンに戻るにしても日本では働きづらいからシンガポールにでも行こうかなと考えていたら、テレビの出演依頼が入ってくるようになったんです。グレンも『今はマーケットが沈んでいるから景気がよくなってから戻ってくれば』と言ってくれているので」

―それで、今の活躍があると。

「わからないものですよね。会社に戻っていたらこの状況はないわけですから。そもそもグレンとの出会いも偶然でした。僕は大学を中退して就職もできず、オフィスビルの清掃員をやっていたんです。自民党本部の近くにある山王パークタワービルに配属されて、毎日、トイレや廊下の掃除をしていました。

ある日、清掃しているときに、いかにもセレブな外国人に声をかけられたんですよ。『キミは若いし、そんなに頭も悪そうじゃない。1週間後、うちの入社試験をぜひ受けなさい』と。それがグレンで、すぐに試験を受けて、契約社員として彼の下で働くようになったんです」

―トイレ掃除から証券マン?

「ええ。それでドイツ証券ではグレンに言われて、当時、話題になっていた郵政民営化で見込まれる株価の変動について調べていたんです。そこでたまたま自民党のサイトにぶちあたったら、次期選挙の立候補者の公募をやっていて。よく見たら、一次審査の論文課題は『郵政民営化と構造改革について』。ちょうど自分が調べていたことだったこともあり、“応援してますよ”って小泉(純一郎)さんへのファンレターのつもりで論文を書いたんです。

すると翌日に自民党本部から電話が来て『すぐ来られますか?』って言うじゃないですか。オフィスから自民党本部は目と鼻の先だったんですぐ行きましたよ。それが功を奏してか、運よく候補者になれたんです。人生いつ何が起こるかわからないし、一生懸命やっていれば必ずチャンスはやって来るもんです」

―まるでシンデレラのようなストーリーですが、今後、もう政治の世界に戻ることは?

「う~ん、それはまったくわかりませんね。仮に去年、当選していたら今の自分はないわけですし、何が災い転じて福となすか本当にわからない。だから今は、いただいたお仕事のひとつひとつを全力でやることしか考えていません」

―最近では「薄口政治評論家」という、ありがたくない肩書もついているようですが……。

「僕は人に何をどう言われようと、本当に気にならないんです。日本人というのは肩書が大好きですけど、僕は肩書なんてなくていいんです。今は無職ですし、あえて肩書があるとすれば『杉村太蔵』です。『タレントの杉村太蔵』ではなく、“杉村太蔵が、今、バラエティ番組に出ている”という発想です。杉村太蔵が時に政治活動をし、時に株のトレードをする。自分の名前が先にあっていろいろな仕事をする、という発想に転換するとすごくポジティブな気持ちになり、自分に責任を持って生きていける気がするんです」

―なるほど。確かに今年はCMに出たり、パンダの着ぐるみを着て取材を受けたり、パチンコ店の営業をしたり、と来る者拒まずの太蔵さんですが、そこに元国会議員だというプライドは邪魔しないんですか?

「これは持論なんですが、プライドっていうのは1円にもならないんですよ。残念ながら1円の経済効果も与えない。プライドでメシが食えるんだったらいいけど、むしろ障害になることのほうが多い。人間、自分のなかで自分が偉くなっちゃダメですよ。特に僕のような学歴も資格もない人間ならなおさらです」

―そんな太蔵さんが仕事をする上で、一番大事にしていることはなんですか?

「僕と仕事をしていただいた方や、一度お目にかかった方とは未来永劫、いい関係を築いていきたいと思ってるんです。また杉村と仕事したいなと思っていただくのが一番重要じゃないかと。困ったとき、アイツに相談したら解決してくれそうだとか、何か力を貸してくれそうだとか、みんなにとって便利な存在でありたいと思ってます」

―「便利な存在」とは、なかなか自分からは言えない言葉です。

「いや、仕事をする人間はそうあるべきだと思いますよ。例えばコンビニでバイトしていて、自分のバイト時間の終わり間際に店が忙しかったとします。そのとき『店長。僕、今日まだ時間ありますから手伝いますよ』のひと言が言えるか言えないかで、人生が変わってくると思うんですよ。しかもそのとき、タイムカードをきって“ボランティア”したら、店長、シビレますよね。もちろんそこにイヤらしい気持ちがあってはダメだけど、見てくれている人は必ずいます。人間力ってそういうものだと思うんです」

―アツイですね! 最後に、そんな太蔵さんは今後どこに向かっていくんでしょうか?

「僕の仕事の基本は金融です。グレンともよく話すんですが、『金融は人の命を救う』と思うんですよ。アフリカで太陽光ビジネスをやりたいという夢があるので、将来、もしかしたら資金を集めて電力会社を作っているかもしれない。かと思いきや、自分で映画を撮ったり本を書いているかもしれない。こればかりは本当にわかりません。まあ無職ですから、なんでも一生懸命やりますよ(笑)」

(取材・文/石塚 隆、撮影/佐賀章広)


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