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AV男優からスナックのママに転職したチョコボール向井「相手の反応を見て気持ちよくさせるのは、ベッドの上もお店も同じ」

[2011年10月15日]

新宿2丁目スナック「チョコボールファミリー」のカウンターに立つ向井氏。AV男優を引退した理由、現在の仕事のやりがいを語る

AV界でカリスマ男優としてその名を轟(とどろ)かせ、プロレスラーとしても活躍したチョコボール向井氏。

そんな彼が今、新宿2丁目でスナック「チョコボールファミリー」を経営し、自らママとしてカウンターに立っていることはあまり知られていない。かつての“黒さ”と“イカつさ”がすっかり影を潜めたチョコさんの知られざる転身に迫った。

***

―チョコさんがママになっていたとは知りませんでした! このお店を始めたきっかけは?

「2006年まではAV男優とプロレスラーの二足のわらじでやっていたんですけど、06年の末でプロレスのほうを引退することにしまして。で、引退試合の直前に、当時、僕が所属していたプロレス団体、IWA・JAPANの浅野社長から『引退したらどうするの? AVだけじゃ大変でしょ。店やりなさいよ』って背中を押されたのが最初です。

飲食店の経営なんて考えたこともなかったんですが、浅野社長から『引退試合の後、すぐ来てもらえるように、もうすぐにオープンしなきゃダメよ』ってせかされまして(笑)。ほとんど準備期間もないまま突貫工事で引退の10日前に、ここ、新宿二丁目にお店をオープンさせたんです」

―それまで接客業のご経験はあったんですか?

「素人もいいとこですよ(笑)。最初はそれこそ、グラスの磨き方から教わりましたね。今思えば、当時は接客もホントにひどかったと思います。なんせ男優時代、現場では硬派な寡黙キャラで通ってたんで、お店でも無口で無愛想でしたね。店の隅でおとなしくしてたかと思えば、急にひとりでがんがん飲んだ挙句、勝手に酔っ払って寝ちゃったりして(笑)。古いお客さんには、『あんた全然しゃべれなかったわよね』って、今でもその頃のことをからかわれますね」

―当時、AV男優との兼業はさぞかし大変だったのでは?

「最初の1年くらいは掛け持ちだったんで、撮影が押して開店時間が遅れたり、疲れてしまって、定休日でもないのにお店を開けなかったり……。それでも初めのうちは物珍しさでお客さんが入ってたんですけど、半年もすればサァーッと人が引いて、閑古鳥が鳴く日もしばしばありました。これじゃダメだと気づいて、07年いっぱいでこっち一本でやっていくことに決めたんです」

―チョコボール向井といえばAV界のスター。未練はなかったんですか?

「正直、AVの世界には見切りをつけ始めていたんです。自分や加藤鷹さんが活躍していた頃はいい時代でした。まだ男優の個性を面白がってもらえたというか。でも、だんだんとAVの作り方が変わってきたんですよ。男優の顔は撮らないし、しゃべりもうっとうしいと言われるようになった。体はパーツしか映らないから、もう男優なんて誰でもよくて、むしろ個性のない男優が求められるようになってきていた。そうなると、僕らのようなキャラの立ったベテランは煙たがられるだけですよ(苦笑)。

ユーザーの嗜好(しこう)や制作サイドの事情が時代とともに変わったといえばそれまでですが、もう自分は求められていないってことがわかったんです。寂しいですけど、それが現実だったんですよね」

―お店一本になってから、ご自身のなかで何か心境の変化はありましたか?

「AV男優と掛け持ちしていた頃は、正直、お店でもどこかスター意識が抜けないというか、自分が主役のままだったんですね。接客でもお客さんと対等にしゃべってましたし、目線を下ろすことなんてできなかった。まだお客さんがいるのに、『明日、早朝の撮影だから、早く店、閉めたいな』とか(笑)。

でもそれじゃ通用しないってわかって、それまでのプライドを全部捨てましたね。お客さまは神様。お客さまが楽しんでくれるためなら、自分はなんでもしようって。そもそもお酒って、味自体はコンビニや酒屋で買ったものを家で飲んだって変わらないじゃないですか。それをわざわざお店に来てまで飲んでくれるってことは、楽しい場にしないと意味がないって思うようになりましたね」

―そんななか、お店は今年の12月で5周年。ずっと順調だったんですか?

「08年のリーマン・ショック以降は本当に厳しかったですよ。週2で来てくれていたお客さんが週1になり、週1の人は月1になる。だから身を引き締めていこうと、いろいろと工夫するようになりました。

例えば、料理なんてやったことなかったんで、お通しは買ってきたものばかりだったんです。でも、これが不評で。場所柄、ゲイの方が多いんで、そういうところ、けっこう厳しいんですよね(苦笑)。買ってきたものを容器に詰め替えてゴマかしても「アンタ、これ買ったでしょ」ってバレてしまう(笑)。

だからゼロから勉強して、自分で作るようになりました。今日も家で作った大根の煮付けを容器に入れて、電車に乗って持ってきました。今では“お通しのおいしい店”って、けっこう評判なんですよ」

―AVでの経験が今生かされていることってありますか?

「男優時代の経験は接客に大いにつながっていると思います。相手の反応を見て気持ちよくさせるのって、ベッドの上でもお店でもそんなには変わらないような気もしますし。それに僕は男優時代、本当にいろいろな人と絡んできたので、どんな人でも愛することができる(笑)。

あとは記憶力ですかね。一度会ったお客さんはほとんど忘れないですよ。男優でも記憶力の悪いヤツがいるんですよ。昨日絡んだ女優さんを覚えていないとかね。そういうヤツは大体ダメですね(笑)」

―最後に、お店をやっていて一番やりがいを感じるのはどんなときですか?

「ありきたりですけど、一度来てくれたお客さんが『また来るね』って言って、本当に来てくれたときはうれしいですね。新宿二丁目だけでも何百店舗ってあるなかで、私に会いに来てくれるんですから。最近、AVの世界よりもここのほうが自分が求められてる場所なんじゃないかなって思うんですよね」

(取材・文/クジライシンジ 撮影/山形健司)


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