週プレNEWS TOP ニュース エンタメ 『マリオ』『ゼルダ』シリーズの生みの親 ゲームクリエイター・宮本茂インタビュー【後編】

『マリオ』『ゼルダ』シリーズの生みの親 ゲームクリエイター・宮本茂インタビュー【後編】

[2011年11月23日]

ミスター・ニンテンドーの宮本さんにアレコレ聞いちゃう後編。今回は、もちろん23日発売の「ゼルダ」最新作について!

ファミコンのディスクシステムで『ゼルダの伝説』誕生から25年! 記念すべきこの年に、シリーズの集大成とも言える超大作Wii『ゼルダの伝説スカイウォードソード』が完成! なんとコチラ、5年もの制作期間を費やし、任天堂史上最多のスタッフを投入したとか。宮本さんインタビュー【後編】の始まりです!

***

――今回のゼルダは制作期間5年、スタッフの総勢100名以上ということですが。

「開発の序盤は5人から10人からで、最終的には100人以上になりました。だから常に100人で作ってきたわけじゃないんですけど、2回ゼルダを作ると10歳年をとるという(笑)」

――で、なんとしてもゼルダ25周年に間に合わそうと完成させた感じでしょうか!?

「最初はそこまで計画的だったわけじゃないんです。実は去年あたりに完成の予定でした。でもニンテンドー3DS『ゼルダの伝説 時のオカリナ』も合わせて、もう少し時間がかかるな、ってなって。ふたつのゲームが今年になるなら、25周年をお祝いしてゼルダの年にしちゃいましょう、と後付けです(笑)。でも、今回の『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』は、そのくらい、いつできるかわからないものでした」

――『スカイウォードソード』はゼルダシリーズの集大成だと伺いましたが!?

「はい。たっぷり時間をかけて、今までのゼルダとは比べ物にならないくらい色んな遊びを入れることができたと思います。中でも去年11月に発売されたWiiのジャイロセンサーを搭載したコントローラ、Wiiモーションプラスが出来て、ほぼWiiのリモコンは完成系なので、それを使ってゼルダを作る、というのがひとつの目標だったんです。ゼルダを作るためにあのリモコンを作ってるという部分もあって」

――Wiiモーションプラスによって、今回のゼルダは大きく変わったと!

「ゼルダは、たとえば色んなアイテムを持ち替えて謎を解いたり、武器を瞬時に切り替えて遊ぶのが楽しいゲームなんですけど、これまではその操作が複雑だった。それがWiiモーションプラスですごく快適になったんです」

――たとえばどんなシーンでですか?

「ゲーム中は弓を射ったり何かアイテムを使って的を狙うといった場面が多くて、これまではリモコンをテレビ画面に向ける必要がありましたが、今作では画面に向けずにアイテムを選択したり、弓の照準を定めやすくなりました。また、謎解きに使うバクダンも上から投げたり回転をかけて転がせたり。すべての操作感がシームレスになって、快適に遊べるようになっています。これに慣れると、前の操作には戻れないんじゃないか?と思えるくらいなんです」

↑こちらがアイテム選択画面。Wiiリモコンを画面に向けなくても、アイテムがある方向にリモコンを傾けるだけでアイテム選択が可能に。

――ではアクションシーンなんかも大幅パワーアップですか?

「はい。リンクがカッコ良く剣を振れるようになりました。最初は少し戸惑うかもしれませんが、すぐに自分が思った方向に剣が振れるようになると思います。真上から振り下ろしたり左右になぎ払ったり斜めに斬ったり。プレイヤーのWiiリモコンの振り方とリンクの振り方が連動しますので、例えば敵のスキをついての斬り込みに、より一層、スリルを感じると思いますよ。ちょっと手強い敵でリンクの動きを読むヤツがいるんですが、コイツと戦う時はフェイントをかけながら倒したり、盾で敵の攻撃を防いだり、攻撃を跳ね返すことも可能なので、より戦った感を味わえると思います」

↑こちらがリンクの動きを読む敵、ギラヒム。剣でフェイントをかけたり、工夫して動くなど、頭を使いながら戦う必要がありそうです……!

――今回は舞台もかなり広大だと伺いましたが……?

「森や神殿、砂漠、水中、溶岩の上を渡る火山や、鳥に乗って空を移動したりもします。今回はステージの概念がなく、各フィールドが地続きになっています。その中に数々の謎やリンクを待ち受ける敵が待っています。とにかく密度の濃いゲーム内容になっていますよ」

↑右が主人公のリンクで左が幼なじみのゼルダ。リンクは離れ離れとなったゼルダを探す旅に出ます。

 

↑こちらは石窟内。ムチを駆使して向こう側にジャンプ!

↑砂漠をトロッコで高速移動! 今回は色んな乗り物も登場しそうです。

↑鳥に乗って空を移動したり、水中を泳いだりも。大自然が舞台!

――だいたいプレイ時間はどのくらいで……?

「実はボクが実際にプレイした時は100時間以上かかったんですよ。でもそれはかかりすぎの方だと思います。おそらく5~60時間くらいじゃないでしょうか。もちろん、じっくり時間をかけてプレイしてもらっても、十分に楽しめる要素をいっぱい詰め込みましたので。ぜひじっくり遊んで下さい」

空に浮かぶ島、スカイロフトに住む青年リンクは、地上に落ちて行方不明となった幼なじみのゼルダを探すべく、冒険に出ることに。冒険中は、シリーズの醍醐味とも言える数々の謎解きに遭遇。色んなアイテムを駆使して謎解きしたり、リンクの前に立ちふさがる敵を倒しながら進みます。今までのシリーズから変化したアクションや謎解きなど、シリーズ経験者でも一筋縄ではいかない新要素が満載だし、お初の人にとっては遊び応え十分の大冒険に仕上がってます!

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』
Wii専用ソフト
発売日/2011年11月23日
価格/ゼルダ25周年パック8800円(数量限定)、ソフト単体6800円(税込)

(C)2011 Nintendo

■ミスター・ニンテンドー、宮本さんに25の質問!【後編】
記念すべきゼルダ25周年にちなみまして、いろんな質問を計25問も伺っちゃいました! 世界が認めるゲームクリエイター、宮本さんの日常が、チラッと垣間見えるかも……!?

質問11 健康面で気をつけていることは?
「体重を増やさないようにしてます。それも、好きなものを食べて体重を増やさない。好きなもの食べて体重を増やさないってことは、食べる時間を気をつけることと、運動をちゃんとするってことですね」

質問12 休日は何をしているんですか? ゲームをすることもありますか?
「わりと家でゴロゴロしたりしてます。趣味で何かをしてるっていうとギターの練習をしたりしてます。ゲームは子供と遊んだりもしてましたが、最近はしてないですね」

質問13 好きなテレビ番組は?
「ドキュメンタリーとドラマはよく見ます。ここ5年ほど、社内でNHKの朝ドラ評論家をしてまして、毎週、プロデューサーだけを集めてする会議で朝ドラの解説をしてるんです(笑)。面白いドラマに出会うと、それは脚本が良いのか、原作が良いのか、撮影監督が良いのか、演出が良いのかっていうのがすごい気になるんですよ。ゲームも同じで、原案が良い場合とゲームの仕様への落とし方が良い場合と、作り込みが良い場合とがあるんですよ。だからドラマ見てるとそれがすごい気になります。最近見たドラマで良かったのはNHKの「下流の宴」ですね」

質問14 好きなラジオ番組は?
「ラジオは毎朝聞いています。目覚ましがわりに聞いてるのが、京都のFMチャンネル『アルファステーション』。新聞各紙の内容を元に喋ってくれるんで、色んな情報がわかるし、そこで話される評論がボクには気が合いましてね。良い目覚ましになります」

質問15 好きな食べ物は?
「麺類全般ですね。ラーメンとか大好きです」

質問16 今、一番行きたい所は?
「とくにないですね。でもあの……トルコのカッパドキアなんかは前から気になってますけどね。あと、中国に五色沼みたいなのがあるんですけど。あのあたりは前から行きたいと思ってました。」

質問17 最近、観た映画は?
「すっごいミーハーですけど。『パイレーツオブカリビアン3』。もうちょっと気の利いた映画が良かったですか?」

質問18 好きなアイドルはいますか?
「いても言えなくなりました……(笑)」

質問19 マンガとかも読んだりするんですか?
「パラパラと読みますよ。元々ボク、漫画家になりたかったので。連載で続けて読んでるマンガは今はないですけど」

質問20 利き手はどちらですか?
「利き手は両方です。種目によって違うんですよ。小さいものを書くのは左、大きなものを書くのは右、物を投げるのも右。ふだんから使い分けている感じです」

質問21 人生のターニングポイントはいつですか?
「ターニングポイントは何回もあります。すごい幸運だと思うんですけど、ここぞって時は必ず上手く決められているんですよ。大学受験とか『ドンキーコング』とか『スーパーマリオ』を作るとか。でも一番大きいのはやっぱり『ドンキーコング』を作ったことでしょうね」

質問22 これまで、もうダメだ!! と思ったことはありますか?
「ないです」

質問23 若い人に言いたいことはありますか?
「やっぱり、つたなくてもいいから自分の力で考えたり、自分の力で作ることはすごく大事やと思います。独自なものというのは全員から支持されないんですよ。だからどうしても怖がってバットを当てに行くという・・・。でも、思い切り振ることはすごく大事だと思います。当たらなくても、とりあえず思い切り振る。もっと唯我独尊でいいって思います」

質問24 仕事以外でもちゃぶ台返しはしますか?
「します。注文した後、“まだ作ってませんか~?”とか(笑)」

質問25 宮本さんにとって、テレビゲームってなんですか?
「幸運な道具、ですよね。もし漫画家をやれてたとしたら、これには出会わなかったわけですよ。就職前は本というメディアが急成長して、それに乗りたくて漫画家を目指したんですけど、諦めて黎明期のビデオゲーム業界に入ったら、ビデオゲームもいつの間にかメディアになった。早い時期にこのメディアに乗れたというのはすごいラッキーでした。」

(取材・文/河合桃子、撮影/下城英悟)


関連コンテンツ

No.14 Apr 7th 2014

コミックス告知

連載コラム

Column

連載コラムを見る

人気記事ランキング

もっと見る

MOVIE Channel

【動画】藤木由貴、待望の水着グラビアデビュー!! 

もっと見る

Back Number

  • No.19-20 May 15th 2017
  • No.18 May 1st 2017
  • No.17 Apr 24th 2017
  • No.16 Apr 17th 2017

 

Gravure Gallery

もっと見る

新刊のお知らせ

  • 綾瀬はるか写真集『BREATH』
  • 『週プレ クルマ増刊』
  • 週プレ グラビアスペシャル増刊NEW YEAR2017
  • 馬場ふみか写真集『ぜっぴん』
  • 内田理央写真集『だーりおといっしゅうかん。』

 

プレイボーイコミックス

メルマガ会員&アンケート 2017年No.19&20