格安航空会社LCCの利用心得は、客が航空会社のルールに合わせること

[2012年01月27日]


LCCピーチ・アビエーションのHP。予約などの利用方法は大手航空会社のサイトと同じ。LCCのルール説明ページがあるなど親切な作りだ

3月1日から関西空港を拠点に就航開始予定のLCC(ローコストキャリア)「ピーチ・アビエーション」。全日空と香港の投資会社、そして産業革新機構が三等分で出資しており、福岡や札幌、ソウルへ就航予定だ。

そして「ピーチ・アビエーション」に続き、8月には「エアアジア・ジャパン」、年内には「ジェットスター・ジャパン」も就航予定。2012年は日本の航空業界にLCC旋風が巻き起こることになる。

LCCといえば大手と比較して割安な航空運賃が話題だが、なぜ実現できるのだろうか。航空経営研究所の森崎和則主席研究員が解説してくれた。

「至れり尽くせりの国内大手航空会社と比べると、LCCはよけいなサービスがない。いわば“電車”みたいなもの。切符は自分で買え、改札も勝手にどうぞ、席もご自由に。こうしてコストを絞った分だけ運賃が安くなる」

機内食や荷物の預け入れが有料ところもあり、また多くのLCCが座席数を多くしているため、シートも弱冠狭くなる。それでも、「快適な空の旅」を必要とせず、移動するだけの目的なら十分といえるだろう。

ただ、1月6日にピーチ・アビエーションが就航記念キャンペーンとして、関空-新千歳を片道250円で発売し話題となったが、「これはあくまでもLCCの“広告宣伝費”」だと前出の森崎氏はいう。

「当日、頑張ったけどチケットを取れなかった人が大半でしょう。現実的には大手航空会社の40%引きから半額の運賃を目安にしているようです。あとは、新幹線と長距離バスの運賃を横目でにらみながら、空港までのアクセスの悪さを考慮に入れて、料金を設定してくるはずです」(前出・森崎氏)

そしてLCCの最大の特徴は、人員コスト削減に伴うサービス。コールセンターやカウンターなどスタッフの数が少ないため、予約もチェックインもオンラインが基本となる。

「すべてのLCCは自社サイトによるオンライン予約が基本です。旅行代理店では扱っていません。またブッキングした時点で、自分のメールアドレスの入力を間違えると予約証明が届かない。予約証明がなければ、当然、搭乗できません。それでいてクレジットカードから料金だけ引き落とされてしまう」(前出・森崎氏)

もちろんコールセンターで修正できるのだが、前述したようにオペレーターにつながるまでかなり待たされることもあるそうだ。

つまりLCCでは“お客さま第一”のサービスではなく、客が航空会社のルールに合わせること――、この基本理念さえ頭に入れておけば、初めての利用でも戸惑うことはなさそうだ。

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