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地球規模で進行中?4・11スマトラ沖地震が示す“地殻大変動”の可能性

[2012年04月16日]

これまではプレート境界で発生していたスマトラ沖の地震だが、今回はインド・オーストラリアプレートの内部で起きている。この事実が示すものとは?

4月11日、インドネシア・スマトラ島のアチェ州沖で起きたM(マグニチュード)8.6の地震。12日現在、心臓発作などで5人が死亡、子供1人が重傷を負ったと報じられている。

23万人以上が亡くなった2004年12月26日のM9.1超巨大地震を皮切りに、この8年間、スマトラ島近海ではM7、8級の大地震が8回も起きてきた。今回の地震も、やはりこの“地震の巣”で起きたのだろうか。

04年以降の地震の震源は、スマトラ島の西側全域に南北方向へ分布し、おおむね北から南へ向かって発生してきたといえる。この震源域では、スマトラ島がのるユーラシアプレートの下へ、南方向からインド・オーストラリアプレートが潜り続けているため、その巨大な摩擦力が大地震のエネルギー源になってきた。これらふたつのプレートがぶつかり合うスマトラ島の西側には、水深1000~2000m、総距離800㎞もの深い谷間(トラフ、海溝)が延びており、その険しい岩山のような海底地形の真下で海溝型大地震が連発してきたのだ。

04年の地震では、その不安定な海底地形が激しい揺れで崩れ、巨大な質量が瞬時に大きく動いたことで「海底地滑り」と呼ばれる現象が起き、津波の規模を大きくしたと考えられている。

ところが、今回4月11日に起きた地震は、これまでのスマトラ沖地震とはまったく発生メカニズムが異なる。その震源は、スマトラ海溝から西へ約300㎞離れたインド・オーストラリアプレートに属する水深約4500mの深海底だった。この辺りは「海盆」と呼ばれ、なだらかな地形が広がっている。プレート境界から遠く離れ、一見したところエネルギーがたまっているようには見えない場所だ。だが、実際にはこの海底地殻でも巨大な地震エネルギーが蓄積され続けていたのである。

この地震の直後に、北へ100㎞以上離れた海底でもM8.2の地震が連動発生したことからみて、プレートの内部であるインド洋南部の海底地殻に、なんらかの力が加わっていることは確実な状況だ。

プレート境界ではなく内部で発生した、この新しいパターンの「スマトラ“はるか沖”地震」は今後も継続して発生するのか? また、震源域はどう変化していくのだろうか? 今のところ、国内外の研究機関による関連発表はない。

一方、世間の関心は早くもこの地震から薄らいでいるかのように見える。震源が深く平坦な海底であったため、海底地滑りを誘発せず、沿岸部に到達した津波の高さは1m以下で、死傷者がそれほど多くならなかったためだろう。

しかし、日本列島もスマトラ島と同じように、北から南まで太平洋沿岸海底に長大なトラフ型巨大地震の巣を抱えている。そして、昨年の東北沖巨大地震を境に続発してきた余震は、このトラフだけでなく日本列島の内陸部(直下)でも多発するようになったが、さらに今回の地震のようにプレートの内部でもM8級以上の大破壊が起きたということは、同じような地震が日本でも起きる可能性を示している。このようなプレート内部地震が引き金となって、トラフ型地震と30mオーバーの津波を引き起こさなければいいのだが。

この、日本からはるか南西で起きた地震には、継続して目を光らせていく必要がありそうだ。

(取材・文/有賀 訓)


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