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セルジオ越後の一蹴両断! 第255回「本気でメダルを狙うならオーバーエイジと海外組をフル活用しない手はないよ」

[2012年04月26日]

能力的にもキャラクター的にも、闘莉王は五輪代表に欲しい存在。本人も意気に感じるはず

五輪代表にOAと海外組は必須!
僕なら闘莉王を呼ぶよ

4月24日、ロンドン五輪の組み合わせ抽選会が行なわれる。いよいよ本番が近づいてきたなという感じだけど、24歳以上の選手を最大3人まで登録できるオーバーエイジ(以下、OA)枠、海外クラブに所属する選手の招集に関して、日本サッカー協会はいまだはっきりとした姿勢を打ち出していない。

厳しいことを言うようだけど、苦戦したアジア予選のままのメンバーでは、メダル獲得なんて絶対に無理。OAを使わなかった前回の北京五輪でも、日本は一勝もできなかった。本気でメダルを狙うならOAと海外組をフル活用しない手はないよ。チームを率いる関塚監督も使いたいに決まってる。

OAも海外組も、選手の所属クラブとの交渉が大変だというけど、FIFA(国際サッカー連盟)が五輪代表への拘束を認めているのだから、強気に呼べばいいだけの話だ。

確かにサッカーの世界では、オリンピックは必死になって勝ちにいく大会かといえば、関心の薄い国がほとんど。

でも、日本人にとってオリンピックは特別なもの。みんな大好きでしょ。だからこそ、期待の持てるベストメンバーでメダルを狙うことが、Jリーグの盛り上がり、ひいては日本サッカー界の底上げにつながると思うんだ。

僕が監督なら、まずOAで闘莉王(名古屋)を入れる。A代表に呼ばれないのが不思議なくらい、Jリーグでは圧倒的なプレーを見せているよね。大舞台でも物怖じせず、チームを仕切れるキャラクターも魅力だ。2014年のW杯はブラジル開催だし、きっと本人も「ザッケローニ、見てろよ」と燃えるんじゃないかな。

そして、中盤にはボールを"持てる"選手が欲しいので、遠藤(G大阪)、長谷部(ヴォルフスブルク)、本田(CSKAモスクワ)の3人の中から、状態のいい選手をふたり選びたい。

海外でプレーしている23歳以下の選手については、コンスタントに試合に出て活躍しているというのが招集の条件。香川(ドルトムント)、宮市(ボルトン)、そして、最近、活躍が目立っている酒井高(シュツットガルト)。この3人なら、予選を戦った国内組のメンバーも文句はないだろう。

香川については、6月と9月にA代表のW杯予選があることから「無理させるな」と心配する声もあるみたいだけど、例えば、ブラジル代表やアルゼンチン代表の選手はそうした日程でも当たり前のようにこなしている。本人の意思次第ではあるけど、かけもちでも問題はないと思う。

もちろん、こうしたメンバーが加わっても、メダルを獲れる保証なんてない。組み合わせ次第では、あっけなく負けてしまうかもしれない。でも、可能性は確実に高くなる。見るほうも本大会まで期待感を持って過ごせる。これは今の日本サッカー界にとって大事なことだよ。

そのためにも、協会が一日も早く「ロンドンではとことん勝ちにこだわる。負けるかもしれないけど、本気でメダルを獲りにいく」と声を大にして言うべき。そして、その意気込みを一番わかりやすく伝えられるのがOAと海外組の招集なんだ。

ノルマも目標もはっきりしないまま本番を迎え、結果を残せずに終わって、「この世代は経験が大事だから」という、いつもの言い訳を聞かされるのだけは勘弁してほしいね。

(構成/渡辺達也、撮影/益田佑一)

■セルジオ越後
1945年生まれ。72年の来日以降、指導者、解説者として活躍。


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