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人気漫画の実写化は、監督の作家性が強いとファンの反感を買いやすい?

[2012年05月02日]

『テルマエ・ロマエ』(4月28日公開)、『宇宙兄弟』(5月5日公開)など、ゴールデンウィークには漫画原作の映画が目白押しだ。しかし原作の人気が高いほど、実写映画化に困難が生じる。それは、原作ファンの厳しい声だ。

今年公開された映画『ヒミズ』(古谷実氏の同名マンガ原作)の宣伝を担当したパブリシスト・皆木良子さんによると、漫画原作の実写化モノは大きくふたつに分けられるという。

「ひとつは原作に忠実に実写化するもの。東宝系の大作などはまさに“コスプレ系”で、役者がキャラクターにそっくり!というところで原作ファンの期待感をあおる。原作が何万部売れているからその読者を全員引っ張りこめば何億、という適切なマーケティングもされているので、あくまでも“原作に忠実に”と徹底されています」

得てして問題が生じるのは、もうひとつのパターン。

「作家性の強い監督(時にプロデューサー)の場合、原作の持つテーマや設定を題材にして、実写という方法で別のものとして表現し直そうとする。そうなると漫画を映画やドラマのフォーマットにトランスフォームしないといけないので、内容が変わって当然なんです」(前出・皆木さん)

国際的にも評価された『ヒミズ』のようにいいほうに転がればいいが、現場が暴走して原作の持つ世界観や設定にまで手を加えると、一気に原作ファンの罵倒の対象になり、ネットで“炎上”してしまうことも。

それでも、「実写化にデメリットはない」と肯定的な漫画家もいる。2009年、昨年と2本の実写映画が作られた『カイジ』の作者、福本伸行氏だ。

「出来上がった映画を観て、なんだコレ、つまんない。マンガも読まないよ、と思う人もいるかもしれない。けれど、そうではないところでマンガはすでに確立され、ファンもついているわけですから」

東京・リブロ池袋本店の書店員・辻山良雄氏も同意見だ。

「作品によっては実写化に向いている作品もありますが、人気のあるマンガを実写にしても必ず成功するわけではない。ですからマンガはマンガ、実写は実写で別物であって、個人的には同じ土俵上のものとは考えていません。どちらが上とか下とかは気にしないです」

原作ファンが実写映画を観るときには、あくまで漫画のオマケのつもりで……くらいが、ちょうどいいのかもしれない。


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