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超人気アプリ「LINE」が“プラットフォーム化”でFacebookを超える?

[2012年07月19日]

7月3日、NHN Japan(以下、NHN)が自社のアプリ「LINE」を発展させてプラットフォーム化し、デジタルコンテンツなどの配信サービスを始めると発表した。

LINEは、言わずと知れた大ヒット中のスマホ用無料通話・無料メールアプリ。昨年6月のリリースからわずか1年で、国内だけでも約2000万人、海外も合わせれば計4500万人のユーザーを獲得し、今年中には全世界で1億人の大台に乗ろうかという勢いだ。

で、このLINEが今後どんなふうに変わるというのだろう? つーか、そもそもプラットフォームって何?

「例えば、ケータイ時代のNTTドコモのiモードやau(KDDI)のEZウェブ、あれがプラットフォームです。ユーザーが毎日のようにアクセスして、そこからコンテンツを買ったり、いろいろな情報を得たりできる場所だと考えてもらえれば」(ジャーナリスト・石川温[つつむ]氏)

NHNは今月から「LINEチャンネル」というサービスを始める。これがプラットフォームとなってゲームや音楽、占いなどのコンテンツや店舗のクーポンを配信していく予定だという。

しかし、通話・メールというコミュニケーション機能に特化していたLINEが、なぜここへきて突然の方向転換を表明したのだろう。

「LINEには(メールで利用できる)スタンプの購入経験のあるユーザーも多く、課金に対する抵抗感が低い。とすれば、プラットフォームに発展させてさまざまなコンテンツをそろえ、優良顧客からより多くの収益を上げようとするのは、インターネットサービスの常套手段です」

と、携帯電話ライターの佐野正弘氏は解説する。

もちろん、LINEチャンネルでは従来の無料通話・無料メールサービスも継続して提供されるが、それ以外の部分でiモードなど過去のプラットフォームとの違いが何かあるのだろうか?

「ドコモやauといったキャリアごとの囲い込みがない。そして、ユーザーは自分の購入したコンテンツが気に入れば、それをLINEでつながっている友達に勧めてみたり、逆に勧められたりと、信頼できる相手とのコミュニケーションができる楽しさがあります」(前出・石川氏)

つまりはiモードにFacebook的要素が加わった形。そして、NHNはまさに発表会の席上で、先行するSNS界の巨人を目指すどころか、「Facebookを超えたい」と宣言している。ずいぶん威勢よくぶち上げたものだが、果たしてLINEチャンネルに成功の見込みはあるのか?

「旧来のケータイコンテンツ市場は、日本だけでも1兆円を超える大マーケットでした。にもかかわらず、そのユーザー層を移行させる“場”がスマホ時代になってからまだ登場していないんです。Facebookにしても、もともとパソコンでの使用を前提としたサービスなのでスマホでは使い勝手が悪い。そこにLINEチャンネルが割って入ることができれば、大きな収益を上げられるでしょうね」(前出・佐野氏)

そのためには、どれだけ魅力的なコンテンツを用意できるかがカギを握るのだが、LINEチャンネルはあのキラーコンテンツを持っているのが強みだ。

「スタンプは大きな可能性を秘めています。例えば、集英社と組んで『ONE PIECE』の絵柄を配信すれば、多くのユーザーの興味を引きますよね。海外でも顔文字文化はありますから、その発展形としてスタンプは広く受け入れられるでしょう」(前出・石川氏) 日本発のサービスが世界を席巻するのか? LINEチャンネルの今後に注目だ。


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