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高校生初の160キロ右腕、花巻東・大谷はホンモノか?

[2012年07月31日]

夏の高校野球・岩手県大会準決勝の一関学院戦で160キロをマークした花巻東の超大型右腕・大谷翔平投手(3年)。その試合で彼が投じた全99球のうち、150キロ超えは実に40球! しかも、試合の行なわれた岩手県営野球場は、花巻東の先輩・菊池雄星(現西武)でさえ、一度も150キロ超えを果たしたことがない“鬼門”だった。

この試合を見たスポーツ紙記者が興奮気味に語る。

「いや~、すごかったですね。あの試合では150キロ台中盤の球でもカットされたり打ち返されたりしてましたけど、相手打者は完全にストレート待ちで、ヒットを打たれたシーンも“出合い頭”みたいなもの。さすがにあの160キロはちょっと(スピードガンが)盛っちゃったとは思いますけど(苦笑)。ただ、仮に5、6キロの誤差だとしても、むちゃくちゃ速いことに変わりはない。もっと緩急をつけられたら、高校生は手の出しようがないでしょう」

大谷といえば、春のセンバツに出場した際も、“岩手のダルビッシュ”“大会屈指の投手”として注目を浴びたものの、結局は初戦の大阪桐蔭戦に9失点であっさりと敗退している。故障明けだったとはいえ、酷な言い方をするなら「評判倒れ」だった。あのときからどれほど進化したのだろう。

高校野球に詳しいスポーツライターの田尻賢誉(まさたか)氏はこう語る。

「進化というより、センバツのときとは別人ですよね。彼はあの大会前に『故障は完治した』と言っていましたが、どう見ても完全な状態ではありませんでした。事実、春の時点では左足を強く踏み込むことができていなかった。しかし、今は故障した左足にも体重を乗せられているし、さらに重心をグッと下げながら、左足で地面をつかむように踏ん張れている。映像を見比べれば一目瞭然ですが、春とはまったくフォームが違います。先日、お会いした日大三高(昨夏の甲子園優勝校)の小倉全由(まさよし)監督も『テレビで映像を見たけど、春とは比べものにならないくらいよくなった』と驚いていました」

“高校ビッグ3”の残りふたり、大阪桐蔭の藤浪晋太郎投手や愛工大名電の浜田達郎投手と比べても、スカウト陣の評価は大谷が頭ひとつ抜けているともっぱらだ。

「特に藤浪と比較されることが多いですけど、スケールの大きさ、コントロールを含めた完成度ともに大谷のほうが完全に上。あと大谷の場合、野手としても超一流。打っては高校通算56本塁打、守っては遠投120mの超強肩。あるスカウトは『投げないときは野手としてもゲームで使えるんじゃないか』と漏らしていたほどです。打っても投げても、その世代の断トツナンバーワンという選手は、高校野球史にもいないのでは」(前出・スポーツ紙記者)

まさに“怪物”と呼ぶにふさわしい大谷。だが、彼には手にできなかったものがある。大舞台での結果だ。

岩手県大会決勝の盛岡大付戦でも最速156キロ、15奪三振ながら5失点で敗退。結局、高校では結果を残せなかった。

過去、怪物と呼ばれた松坂大輔(レッドソックス)やダルビッシュ有(レンジャーズ)、田中将大(楽天)らは、各校から徹底マークされながらも甲子園で勝ち上がっている。

実際、大谷にはまだ粗削りな部分がある。スピードボールを投げようという気持ちが強いあまり力みがちで、実際に試合でも抜ける球が非常に目立つのだ。

「ただ、彼は松坂のような完成されたタイプではありません。まだまだ体づくりもこれから。かかりつけのスポーツドクターから肉体のピーク年齢がいつくるのかを教わっており、彼自身も指導者もそれを念頭に入れて、じっくりと体づくりをしているんですよ。高校で完成させようという気はさらさらなくて、長い野球人生をちゃんと見据えてトレーニングを積んでいる。だから、今後も“伸びしろ”はすごくあるでしょうし、その可能性を考えると、どんな選手に育つのか楽しみで仕方ありません」(前出・田尻氏)

果たして、160キロ右腕は今後どんな輝きを放つのだろうか。

(取材・文/コバタカヒト)


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