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名古屋グランパス・永井謙佑の欧州移籍が実現しなかった理由

[2012年09月26日]

ロンドン五輪で、その快足を世界に知らしめた永井。近いうち、海外クラブへの移籍が実現しそうだ

欧州ではサッカーの2012-13シーズンに続き、チャンピオンズリーグのグループリーグも開幕。本格的なサッカーシーズンが到来した。

現在、欧州の主要1部リーグには22人の日本人が在籍している。マンチェスター・ユナイテッド(プレミア)の香川真司、インテル(セリエA)の長友佑都という超ビッグクラブで活躍する選手から、CSKAモスクワ(ロシア)の本田圭佑、シュツットガルト(ドイツ)の岡崎慎司、ニュルンベルク(ドイツ)の清武弘嗣、フランクフルト(ドイツ)の乾貴士のようにチームのキーマンとなっている選手、そしてレギュラー定着を目指す選手まで、もはや日本サッカーにとって欧州は“挑戦”の場ではなく、ひとつの選択肢として存在している。

そして今、世界で注目されているのが、今夏のロンドン五輪でベスト4に進出したU-23世代だ。今シーズン、前出の清武のほかに、酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)、酒井宏樹(ハノーファー/ドイツ)、大津祐樹(VVVフェンロ/オランダ)が新チームへ移籍を果たしている。

このU-23世代で、次の移籍候補と見られているのが、50mを5秒8で走る“奇跡の足”を持つFW・永井謙佑(名古屋)だ。ロンドン五輪では各国の屈強なDFを快足で翻弄(ほんろう)し、欧州での評価を急上昇させた。

ドイツ在住歴のあるサッカーライターの木崎伸也氏は、「かなりの高い確率で移籍は実現すると思います。実力だけでなく、移籍しやすい条件が整っていますから」と話す。その条件とは?

「永井と同じ福岡大出身の大型DF・牟田雄祐(むた・ゆうすけ)が来季、名古屋に入団します。名古屋は永井の欧州移籍を認めてあげることで、福岡大とのパイプを太くできる」(木崎氏)

“大人の事情”も絡んでいるということか。だが、今夏も一部報道でイングランドやドイツへの移籍が噂されたものの、実現はしなかった。その理由を、ロンドン在住のサッカーライター、原田公樹氏が明かす。

「代理人がいなかったんです。代理人がいないから交渉がなかなか進まなかった。そうしているうちに、『速さはあるけど、ボールを止められない』『本当にブラジル育ち(※3歳から8歳までブラジルに家族で移住)なのか?』と評価を落としてしまいました」

スピードとタイミングが重要なのは、プレーだけでなく移籍も同じだということ。きっちりと代理人がつけば、永井の欧州移籍は確実。近い将来、スピードでDFを振り切る新しい日本人FWの姿を、欧州サッカーファンの前で見せてくれるはずだ。

(写真/益田佑一)


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