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なぜ日本人サッカー選手はドイツでばかりウケているのか?

[2012年10月01日]

昨季までドルトムントに在籍していた香川真司がイングランドのマンチェスター・ユナイテッドに移っても、ドイツのブンデスリーガ18チーム中、8チームに日本人選手が9人が所属している。

ヨーロッパの主要1部リーグに在籍する“日の丸戦士”は現在22人。その半数近くがドイツでプレーしていることになる。なぜ、日本人選手の移籍先がドイツに集中しているのだろうか。

その理由はピッチ以外にもある。関係者が口をそろえて挙げるのは、ドイツには外国人選手枠がなく、ビザの取得も容易だという点だ。

「イタリアはEU圏外選手の保有が3人まで、スペインにはEU圏外選手の出場・ベンチ入りが3人までという枠があります。ドイツは2006‐07シーズンから外国人枠を撤廃しました。イングランドには外国人枠はありませんが、労働許可証が発給されるためには代表戦の出場率が75%以上などと厳しい条件があります。欧州以外の国の選手が一番入りやすいのがドイツなんです」(サッカーライター)

また、ドイツは治安や生活レベルが安定し、英語も通じるため、日本人が暮らしやすい。

「よけいなことに煩わされずに、サッカーに集中できる環境が整っているんです」(サッカーライター)

一方、ドイツ最古参となる長谷部誠(ボルフスブルク)の考えはこうだ。

「ひと言でいえば連鎖反応というのでしょうか。今ドイツに来ている選手の大半は2011年のアタマに移籍してきましたが、彼らは2010年に香川があれだけ活躍したから来れたという面があると思います。真司のおかげで日本人選手への評価が上がったのは間違いないと思ってます。真司の活躍はこちらの人にとっても予想以上だったのでしょう」

長谷部がドイツに渡ったのは2008年1月。当時はまだ日本人選手に向けられる視線がまったく違ったというのだ。

「日本人に対してすでに確立された評価がある上で来ている彼らと、そうでなかった僕ら。まったく違うといってもいい」

日本人選手がドイツでウケるような環境は、香川のおかげで整ったのかもしれない。

(取材・文/中島大輔 週刊プレイボーイ編集部)


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