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ソフトバンクのiPhone5『下取りプログラム』の“ウラの狙い”とは?

[2012年10月09日]

ソフトバンクの下取りキャンペーンに対抗し、大手家電量販店ではソフトバンクを超える下取り額を現金一括で提示するなど、顧客獲得競争が激化している

iPhone5への乗り換え促進のため、ソフトバンクが新施策として打ち出した「スマホ下取りプログラム」。大人気のiPhone5が安く手に入るとして話題になっているが、実は思わぬ“落とし穴”がある。

プログラムの中身は、「4G/4G LTE」対応のスマホ(主に「5」のこと)を新規や機種変で購入する人を対象に、iPhoneの従来モデル(「3G」から「4S」)のほか、一部スマートフォンを一定額で下取りするというもの。その額は、「4S」の64GBモデルなら2万円、32GBで1万8000円、「4」の32GBなら1万2000円となる。

しかし、その下取り料は一括でもらえるわけではない。下取り額は、月々の利用料金から毎月1000円ずつを割り引くという形でユーザーに支払われる。つまり、「4S」の64GBを例にとると、下取り額2万円は毎月1000円×20回の割引となるから、全額もらえるまでにはなんと20ヵ月間もかかるのだ。

ケータイ事情に詳しい専門家たちは、このプログラムをこう評する。

「現金ではなく、月々の割引というのがポイント。割引継続中に解約すると、実質的に損をすることになります」(ケータイ評論家・佐野正弘氏)

「従来モデルからの買い替えを促しつつ、解約をさせない手段として、うまく下取り制度を設計しています」」(ケータイ研究家・木暮祐一氏)

また、このソフトバンクの「下取りプログラム」には警察当局から「古物営業法違反ではないか」との指導が入り、下取り方式が変更に。店頭受け付けからソフトバンク関連会社に郵送するという手順になった。となると、利用者の手間も増加。これまでは店頭に持ち込めばOKだったものが、必要書類や封筒をもらって自ら郵送する必要があり、買い取り店を利用するのと利便性に大差がなくなってきた。

いわば“下取り縛り”と、従来の“2年縛り”を合わせることでユーザーに“二重の足かせ”を強いるこの戦略に、ユーザーにとって面倒な手間の数々まで加わったのだ。しかも、この下取り金額の水準自体も決して高いとは言えない。

「たとえ同額だったとしても即現金をもらえる中古買い取り店に売却したほうが有利ですが、さらに一部の店舗では、ソフトバンクの下取り額よりも高い額を買い取り上限としています。コンディションがいい『4S』なら、買い取り店持ち込みがオススメです」(ケータイジャーナリストの石川温氏)

期間限定ながら、「5」購入の際に「4S」を最大3万6000円で現金下取りするキャンペーンを実施する家電量販店も現れている。この場合は、ソフトバンクに下取りしてもらうより最大1万6000円もオトクになる。

ソフトバンクで「4」や「4S」から「5」に買い替える際は、買い取り店での査定もチェックしておいたほうがいいだろう。

(取材・文/「iPhone5の落とし穴」取材班)


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