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セルジオ越後の一蹴両断! 第278回「カズのフットサル代表選出には大きな疑問が残る」

[2012年10月18日]

11月1日にタイで開幕するフットサルW杯の日本代表候補に、横浜FCのカズ(三浦知良)が選ばれた。メディアはこぞってこの話題を取り上げ、壮行試合のチケットは一瞬で完売。さらに、W杯の放映権を持つテレビ局も、CSだけだった中継を地上波でもやることにした。さすが、カズ効果は絶大だね。

ただ、誰も指摘しないから言うけど、僕にはこれが本当に日本のフットサルのためになるのかという疑問が残る。

注目度の低いフットサル人気をなんとかしたいという日本サッカー協会の気持ちはわかる。実際、カズには今年1月、Fリーグ(日本フットサルリーグ)の試合にゲスト出場し、リーグ史上最多の観客数を集めた“実績”もある。あれはいい試みだった。

でも、今回はそれとは次元の違う話。カズであろうと誰であろうと、国を代表するナショナルチームへの“ゲスト参加”はあってはならないと思う。代表とクラブは全くの別物。日の丸を背負ってプレーすることには、もっと重みがあるべきだ。Fリーグでうまくいったから今度は代表でも、という安直な考えなら筋違いも甚だしい。例えば、今のカズがA代表や五輪代表に選ばれたら、さすがにおかしいと思うでしょ。それと同じことが行なわれているんだから。

もちろん、選ばれたカズ自身にはまったく責任はない。プロなら自分の価値を高めるチャンスを断る理由はないし、彼は日の丸をつけてプレーする意味を誰よりも理解している。ほかの選手たちにとっても、憧れの存在であるカズがチームメイトになるのはうれしいことで、ピッチ内外で好影響を与えてくれるはずだ。

ただ、カズ招集が現場発の発想じゃないのは明らか。日本代表のロドリゴ監督は自分の意思だと強調しているけど、わざわざ現役のJリーガーを、しかも所属クラブで満足に出場機会を得られていない選手を呼ぶ理由は、やはり見当たらない。しかも、いま横浜FCはJ1昇格プレーオフ圏内にいる。出場機会が少ないとはいえ、リーグ終盤の大事な試合が続くチームの選手を呼ぶなんて強引すぎる。誰がどういう条件を提示して、横浜FCと話をつけたのだろう。

W杯で本気で勝つためにJリーガーを入れるというアイデア自体は悪くないと思うんだ。11人制のサッカーとは勝手が違うフットサルでも、十分通用しそうな選手もいるからね。例えば、合宿に何人か参加させてセレクションをするなどしたら面白いだろう。

でも、今回のような安直なやり方には賛成できない。確かに、世間の注目を集め、W杯は盛り上がるだろうけど、それはあくまでカズ人気によるもので一過性にすぎない。その後のビジョンがなければ、フットサルの普及・強化という本来の目的にはつながらないよ。

結局、カズ人気を当て込んだ協会が、スポーツ中継にタレントを呼ぶテレビ局と同じ発想をしてしまったということ。協会の大仁邦彌(だいにくにや)会長は今年6月の会長就任以降、存在感を発揮できていない。その焦りもあって、もともと自分がフットサルの普及部門を担当していたことから、このタイミングでカズを担ぎ出したんじゃないかな。それならそれで、せめて「自分たちでは力不足でフットサルを盛り上げられない。だから、今回はカズに頼ることにした」と説明するのが筋だと思うんだけどね。

(構成/渡辺達也)


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