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『ミスター味っ子』!『将太の寿司』!! グルメ漫画の人気作家・寺沢大介「官能に訴え、生理的な快感を描く」

[2012年11月10日]

「料理漫画は生理感覚としてエロ漫画に一番近いかもね」と語る寺沢大介先生

『ミスター味っ子』で“グル漫(=グルメ漫画)の歴史にひとつの王道をつくった寺沢大介氏。作品の裏側にある“食の表現”に対する並々ならぬこだわりをとくと見よ!

■最初は料理漫画の描き方がわからず……

―まず、漫画家になったきっかけから教えてください。

寺沢 もともと漫画は好きで大学時代から出版社に持ち込みをしてました。賞にも引っ掛かりはするんだけど、結局佳作止まりで……。「漫画家はダメかな」と思って、単純に絵を描くイラストレーターの仕事を始めたんです。でも26歳のときに突然体を壊して……。田舎に帰ったら仕事がこなくなっちゃった。親には「ちゃんと就職してくれ」と泣かれるし。じゃあ、もう一回だけ漫画をやってみようと『週刊少年マガジン』の編集部に原稿を持っていきまして。

―そのときはどんな漫画を?

寺沢 昔から石ノ森先生の『サイボーグ009』や藤子先生の漫画が大好きだったのでファンタジーものですよね。それを担当者が評価してくれて、それから続けて描いた2作が大きな賞を獲って。そんなときに当時『月刊少年マガジン』から異動してきた編集長の五十嵐さんに“料理漫画”の新連載のお話をいただいたんです。

―それが『ミスター味っ子』!

寺沢 『月刊少年マガジン』でビッグ錠先生の『スーパーくいしん坊』が人気だったので、料理のジャンルの企画を『週マガ』にも持ってきたかったみたいで。ただ、ビッグ錠先生の絵柄は『週マガ』にはさすがにアダルトすぎるから、もう少し子供っぽい絵を描く人がいないかってことで僕に……。

―それ以前、料理漫画に興味を持ったことはあったんですか?

寺沢 いやぁ、子供の頃に『包丁人味平』は面白いなと思って読んでましたけど、それ以外はあんまり。だから、最初は描き方もよくわかりませんでした。とりあえず当時流行ってた『美味しんぼ』みたいなドラマが基本だろうと思って、下町人情系のネームを持っていったんです。でも、五十嵐さんに「全然ダメ」って言われて。求められてたのは“料理押せ押せ”の漫画で、ドラマなんていらないし「料理がキャラクターと同じくらい動かないとダメだ!」ってね。


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