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2012年12月に人類は滅亡する。なぜ「マヤの予言」は説得力があるのか

[2012年11月28日]

2012年12月に人類は滅亡する――。この「マヤの予言」のXデーがいよいよ目前に迫ってきた。

予言の発端は、マヤ文明において用いられていた約5200年(=13バクトゥン)にも及ぶ長期暦、すなわちカレンダーが、2012年12月21日から23日の間で終わっているということ。

マヤの伝説によると、この長期歴の周期ごとに地上には破壊と再生が繰り返されてきたが、この13バクトゥン終了以降は、新たな暦がまったく記されておらず、暦自体が終了している。マヤの予言書には、「第5の太陽の時代は、紀元前3113年に始まり、5128年目に終焉(しゅうえん)を迎える」とあり、この5128年目が西暦2012年12月21日から23日にあたるため、この日が「人類滅亡の日」ではないかといわれているのだ。

過去、幾度となくこういった「人類滅亡の予言」が話題となった。1999年のノストラダムスの予言も代表的なひとつだが、もちろん人類は滅亡することなく、現在も文明は続いている。

ではなぜ、この「マヤの予言」が一部の人々に根強く信じられているのか。それは、マヤ文明が非常に高度な文明であったこと、そして謎に包まれた文明であることに起因している。

紀元前400年頃から16世紀にかけて、メキシコ南東部を中心に存在した古代文明のひとつであるマヤは、大文明が誕生する必要3条件といわれる「大河」「車輪の発明」「金属(鉄の使用)」をひとつも持たずに繁栄した。この事実は、考古学の常識を超えているのだ。

また、4万種を超えるマヤ象形文字と20進法を自在に操り、天文学や数学が異常に発達した超文明だったことがわかっている。

しかし、文明が絶頂にあった9~10世紀にマヤ人たちは突如、姿を消し、都市が次々と放棄されるなど、いまだに大きな謎に包まれており、「人類最後のミステリー文明」とも呼ばれている。

そのマヤ文明では、特に天文学の発達、暦の正確さは驚異的だった。現在、私たちが日々使っている暦は、西暦と呼ばれるグレゴリオ暦で、1年を365.2425日とする精密さだ。それでも暦には誤差が生まれ、4年に一度の“うるう年”などで調整しているが、マヤ暦はこれをはるかに上回る精密さで、年にたった0.0002日しか誤差がないといわれている。

天体望遠鏡もない時代に、なぜ、そんなに精密な観測ができたのかはいまだに解明されていないが、この暦の信じられないほどの精密さが「人類滅亡説」に一定の説得力と不気味さを与えているといえるのだ。

(取材・文/近兼拓史)

■週刊プレイボーイ50号「徹底検証“2012年人類滅亡説”と滅亡論の未来」より


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