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ファミコンの創造神・上村雅之「ゲーム&ウオッチには勝てないと思っていました」

[2013年04月27日]

奥さまの先見の明、すげぇ! では質問ついでにIIコンにマイクが搭載された理由も知りたいです!

「あぁ、あれは趣味でつけたようなもの、お遊びみたいなものです(笑)。開発中はどういうジャンルのカセットが出てくるかなんてまだまだ予想しきれなかったので、もしかすると近い将来の新しい遊び方の提案になるかなぁと思ってつけたんですよ。

その当時、巷ではカラオケがはやっていたので、ファミコンでカラオケをするというのが大ブームになる可能性もあるんじゃないかと思っていたんですが(笑)」

IIコンのマイクは『バンゲリングベイ』(ハドソン)で叫ぶと戦闘機を呼び寄せてくれるなど、意外と活躍していましたよ!(笑)。それに“新しい遊び方を提案する”という意味では、ファミコン自体が家庭での遊びのあり方をガラリと変えたマシンですし!

「確かにそれまで遊び道具として使うなんてことはなかったコンピュータを、最大の遊び道具に変えたという自負はありますね。採算度外視とはいいませんが、ひとりの開発者として今までになかった“新しい遊び道具”を作れたことを誇りに思っています」

さらにいうなら、ファミコンは遊ぶ人のイマジネーションをかき立てるマシンでもありました。

「スペック的に制限があるなかで、今と比べれば拙いグラフィックながら一生懸命作っていたことで、プレイヤーの想像の余地が多分にあったんでしょう。今のゲーム機はよくも悪くもグラフィックがきれいだからまるで映画のようで、クリエーターのイメージを押しつけすぎてしまいますよね。ですがファミコンのゲームにはプレイヤーひとりひとり、見え方の違う世界が広がっていたはずです」

はい! 俺たちファミコン少年の想像力は無限大でした! 上村さん、ファミコンを創ってくれてありがとうございます!

(取材・文/昌谷大介 牛嶋 健 照井琢磨 武松佑季 小山正太[A4studio] 撮影/下城英悟)

●上村雅之(うえむら・まさゆき)
任天堂統合開発本部アドバイザー。「ファミリーコンピュータ」「ディスクシステム」「スーパーファミコン」などの設計を担当。現在はファミコンの生みの親として、海外で講演も行なう。69歳


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