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創立9年で一橋超え! 国際教養大学とはどんな大学なのか

[2013年06月06日]

洋書を中心に約6万8000冊の蔵書を誇る国際教養大学の図書館。24時間365日開館している

秋田の山間部に、急成長を続ける新興の大学がある。秋田県の公立大学、国際教養大学だ。入試制度が異なるため単純な比較はできないが、2013年度のセンター試験の成績で見ると名門・大阪大学法学部と同水準で、一橋大学社会学部(後期日程)に次ぐ難易度となっている。

さらに注目すべきは、ほぼ100パーセントを誇る驚異の就職率。就職先も三菱商事、電通、新日本製鐵などの有名企業がズラリと並ぶ。日経平均株価指数の採用銘柄企業、および会社規模や知名度、大学生の人気企業ランキングを参考に大学通信が選定した「有力企業400」への就職率は52%(2012年度)。実にふたりにひとりが有名企業に就職している計算で、同年のデータでいえば早稲田大学、慶應義塾大学、さらに東京大学をも上回っているのだ。

そんな大学に通う学生とは、どんな若者たちなのか? 東北地方出身の1年生男子はこう語る。

「入学してあまりたっていませんが、間違いなく人生で一番勉強しています。宿題の量もハンパないですし、それをこなすだけでも徹夜しないといけないほど。週1,2回は徹夜です。授業によっては一度の宿題未提出で落第になるので、もう必死ですよ。睡眠時間を削ろうと、栄養ドリンクを飲みすぎて緑色のウンコが出た先輩もいるので(笑)、ボクなんてまだ甘いです。ただ、高校までの勉強と違って、今の勉強は自分のためになっているという感覚があるので、毎日、充実していて楽しいです」

新入生が死に物狂いで勉強する理由のひとつに、「英語集中プログラム(EAP)」という厳しいカリキュラムの存在がある。このカリキュラムでは入学時のTOEFL(英語能力測定テスト)の成績により、新入生は「初級」「中級」「上級」の3階級に振り分けられ、「初級」からスタートする学生も「上級」まで上り詰めてプログラムを修了しない限り、2年次以降に履修する「基盤教育」に進めない。つまり「英語で学ぶための英語」を身につけない限り、進級できないのだ。

関東地方出身の3年生男子は、こう振り返る。

「1年のときはけっこうツラかったですね。でも、徐々に勉強とプライベートのメリハリがつくようになってからはラクになる。この大学ではタイムマネジメント能力がつかないと、やっていけない。そもそも相当意識が高い人間しか、こんな田舎に来ませんよ(苦笑)。学生数が少ないから、誰がどういう勉強をしているとか、どこでインターンをしているといった情報も丸わかり。なので、自分も頑張らなければという気持ちが自然にわいてくる。毎日が競争です!」

英語教育に力を注ぐのは、既存の大学とは異なる国際教養大ならではの教育方針の存在が大きい。「英語をはじめとする外国語の卓越したコミュニケーション能力と豊かな教養、グローバルな専門知識を身につけた実践力のある人材を養成し、国際社会と地域社会に貢献すること」を理念に掲げ、授業はほぼすべて英語、15人ほどの少人数制で行なわれるのだ。

さらに、学部は国際教養学部のみ。1学年わずか175人、世界38ヵ国・地域の提携大学から集まる留学生を含めても、学生数は1000人に満たない。卒業までに1年間の海外留学が必須となっているのもウリだが、そんな厳しいカリキュラムのため、4年間で卒業できる生徒は半数程度だという。

だが、近畿地方からあえて国際教養大学に進学したという1年生男子は、目を輝かせながらこう話す。

「自分の場合は、ほかの大学に行くと遊んでしまいそうなので、ここを選びました。まだ卒業後の進路は決めかねていますが、まずは英語と経済をしっかり学んで、それを社会にどう生かせるかを見極めつつ、将来の方向性を固めていきたいと思います」

開学からわずか9年で国内トップクラスの受験難関校に成長した国際教養大学は、学生たちの意欲も国内トップクラスのようだ。

(取材・文/コバタカヒト 写真/在学生提供)

■週刊プレイボーイ24号「日本にいながら超グローバル! 国際教養大学のひみつ」より


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