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長野県民は、なぜ平均寿命全国1位なのか?

[2013年06月19日]

長野の“食”を支える「食改さん」こと食生活改善推進員の活動。長野各地で彼女たちによる健康料理の調理実習会が日々行なわれている。実習会には老若男女が参加

日本総合研究所「日本でいちばんいい県 都道府県別幸福度ランキング」でナンバーワンを獲得し、厚生労働省発表の最新平均寿命データ(2010年)で男女ともトップとなった長野県。“最も幸福かつ長寿な県”という栄冠を手中にできたのはなぜか? 長野県庁・健康長寿課・小林良清さんに聞いた。

「実は、平均寿命トップになった理由に日本人の“死因”が変化したことが関係しているんです。40年ほど前の日本の死因のトップは脳卒中でした。当時、長野も脳卒中の死亡率がとても高くて……。平均寿命もそれまで5位以内だった男性が9位に、女性は26位に落ちたんです。脳卒中の原因のひとつに塩分の取りすぎが挙げられるのですが、長野はまさにそれ。海がなく、冬は寒さが厳しい土地なので、漬物など塩を使った保存食が定着していたわけですね」

確かに、県民に聞くと「お茶うけに漬物が出てくる」ほどだとか。

「でもその後、1980年代から全国的に死因が脳卒中からがんにシフトしていきました。実は、長野のがんの死亡率は以前から低く今は全国最低クラス。全国でがんの死亡が増えたことによって、結果的にがんが少ない長野の平均寿命が上位に上がったともいえます」

なるほど、そんなカラクリがあったのだ。それにしても、がんの死亡率が低いのには何か理由が?

「長野は肥満と喫煙者の割合が全国的に見ても低くて、野菜を食べる量が全国一と、がんになりにくい生活を送っていますからね。ただ、脳卒中の死亡率は相変わらず高いままで、そのため1960年代から推し進めている『減塩運動』を徹底する必要があったんです」

食生活を変えるのは、かなり大変だったのでは?

「そこで活躍したのが『食生活改善推進員』、通称“食改さん”なんです。市町村や県の養成講座を受けた上で、地域の人の食生活の改善を促すボランティア活動を行なう人たちをこう呼びます。長野県はこの食改さんの数が全国的に見ても多くて活発なんです」

具体的にはどんな活動を?

「公民館などで、地域の人たちに『薄味でも満足できる料理』を教える調理実習を行なっています。また、家庭訪問をして、みそ汁の塩の濃度を測る食改さんもいますよ」

“最も幸福かつ長寿な長野県”の背景には、こうした人たちの地道な活動があったのだ。

(取材・文/short cut[岡本温子 山本絵理])

■週刊プレイボーイ26号「めざせ全県巡り!? 長野編『全国一、長生きで幸せ!!……なのはなぜだ?』」より


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