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台湾の「狂犬病ウイルス」はどこからやってきたのか?

[2013年10月01日]

台湾・台北市内のペットショップが集まる一角。現在は、大半の店がシャッターを閉じている

今年7月16日、台湾の中央流行疫病指揮センターは、昨年回収した野生のイタチアナグマ3頭の死体から、同地域では52年ぶりに狂犬病の感染を確認したと発表した。

日本国内では1957年を最後に感染例がなく、すでに過去のものとされている狂犬病。それがなぜ、台湾で発生したのか。

そもそも狂犬病とは、犬に限らず哺乳類全般に感染するウイルス性の人獣共通感染症で、4000年以上前から記録されている。人間へは、ウイルスに感染した犬に咬まれた際に唾液を通して感染するケースが大半だが、例えばハムスターなど、すべての哺乳類が感染源となり得るという。

人間に感染し、ウイルスが脳に達して発症すると、その症状は悲惨極まりない。恐水症状(水を恐れる)、恐風症、恐光症状、興奮状態が続くかと思えば、麻痺が起こり、一時的な錯乱を繰り返す。そんな状態が平均7日ほど続いた後、力尽きて死に至る。

近代医療史上、感染前後ともワクチン接種を受けずに狂犬病が発症して回復した事例はたった6例だけで、致死率はほぼ100%にも達する。

100年以上も前にワクチンが開発されていながら、現代でも完全に狂犬病が撲滅できない理由は、感染進行が遅く、最長で数年にもわたる潜伏期間を持つ“ステルス性”にある。台湾大学獣医学科の費昌勇教授によれば、発見されたイタチアナグマも感染後、2年ほどの潜伏期間を経て発症したとみられるという。

7月の発表以来、対処に追われ続けているという台北在住の獣医師が解説してくれた。

「狂犬病ウイルスは石鹸で手を洗えば死ぬし、空気中でもすぐに死滅するほど弱い。感染しても、傷から神経系を通して一日に数mmのスピードで脳に向かって進むといわれている。例えば人間が足先を咬まれたとして、脳に達するのは遅ければ2年から3年後。それまでほとんど自覚症状がないので、咬まれたことの危険性を忘れてしまう人が多い。感染は深く静かに進み、発症に気づいたときにはもう手遅れなんだよ」


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