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不適格者をふるい落とす警察学校の内部とは?

[2013年10月08日]

「組織の理不尽さは私の大きなテーマです」と語る長岡弘樹氏

倍率約9倍という“難関”をくぐり抜けて警察官に採用されても、即現場に配属されるわけではない。大卒は6ヵ月、高卒は10ヵ月の教育訓練を警察学校で受ける必要がある。

全寮制、がんじがらめの規則、教官からの厳しい指導……。それに耐えきれず、毎年約1割もの学生が脱落するという。警察学校は、警察官を育てる場であるとともに、不適格者を“ふるい”にかける場でもあるのだ。

命の恩人の警察官のようになりたい。婚約者をひき逃げした犯人を捕まえたい―。さまざまな思いを胸に、警察学校に入校した警察官の卵たち。彼らを待ち受けていたのは、観察力鋭く学生たちの胸中を見透かすひとりの教官だった。

著書『教場』で「警察学校小説」という新たな境地を開いた長岡弘樹氏に話を聞いた。

―警察学校を舞台にしたのは?

「刑事や検視官などを描いた小説はすでに多くの方が書かれています。誰も書いていない部分はどこにあるのかと考え続けたところ、警察学校を舞台にした小説がなかったのです。『消去法』ですね(笑)。『やっと見つけた!』と思う半面、参考になる文献も少なく、執筆も苦労しました」

―学校内部の描写がとてもリアルです。

「警察学校を卒業したばかりの警察官から話を聞くことができました。卒業アルバムを見せてもらい、教官の方々もたくさん写っていました。その写真を眺めているうちに、『風間公親』という本書のキーマンとなる教官のイメージが出来上がったのです。主人公は学生ですが、風間教官は『影の主人公』としてストーリーの重要な役割を果たしています」

―校内を移動するときは3歩目までは歩いてもいいが、4歩目からは小走りしなければいけないなど、厳しい規則もあるようですね。

「ゴミを入れてはいけないゴミ箱もあります。これではなんのためのゴミ箱かわかりませんよね。わざと理不尽な規則を設けて学生を締めつけているのでしょう。あとは連帯責任です。班の誰かひとりでもミスをすると、班全員が罰として腕立て伏せをやらされたり、グラウンドを走らされたりする。学生同士は仲間でもありますが、ライバルでもある。連帯責任によって生徒間の関係がこじれることもあります」


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