長岐氏自身も人生の大逆転を果たした人物だ。今ではなんと総資産4億円を築き、年間4000万円もの家賃収入を得ているという

消費増税の時代、何もせず、これまでどおり職場で黙々と働いているだけでは、座して死を待つばかり。激動の時代なればこそ、打って出るべし!勝つのは、情報を早く、的確に入手できるヤツだ!  自身も人生の大逆転を果たしたという不動産鑑定士の長岐隆弘氏がアドバイスする。

■景気上昇の今後7年、人生の分岐点が到来

今年4月、消費税が5%から8%にアップしますが、要は実質的に物価が3%上がるということです。ところが、給料は同時に3%プラスしてもらえるわけではないので、一般庶民の財布のヒモは締まるばかり……。消費税は2015年10月には10%まで引き上げられる予定ですから、年収250万円から300万円の20代、30代は毎月の給料以外にお金を増やす仕組みをつくらないと、生活がとんでもないことになります。

それでも、決して悲観的にとらえる必要はありません。むしろ、今こそ人生逆転の大チャンス!

「えっ、何言ってんの?」

そう思われるかもしれませんが、明確な根拠があります。日本経済が動きだしていることです。

アベノミクス効果もあり、円安&株高が進行中。2020年東京オリンピック開催が決定し、バブルの予兆が見えるほど不動産価格が上昇しています。不動産に牽引され、景気は20年まで間違いなく上がっていく。東京オリンピックまでの今後7年間は、緩やかなインフレ傾向が続くと思います。

インフレになるということは、資産価値が上昇する。それゆえ、市場における投資が増え、お金の流れができてきます。その波に少しでも乗った人が、リターンを得られるというわけです。

私が冒頭で「今こそ人生逆転の大チャンス」と言ったのは、投資のタイミングとして絶好機が訪れているという意味です。

■投資は自己防衛手段。20代で始めれば有利

「株とか不動産とか投資なんて、オレには関係ないんだけど……」

そんな声が聞こえてきそうですが、実は、投資は誰にでもできます。もちろん手持ちの金額によりできる投資は限られますが、私の主宰する不動産投資塾では、貯金ゼロから新築アパートのオーナーになった26歳もいるくらいです。

実際、不動産投資をしている20代がたくさんいます。まだ自分の家も買っていないのに、なぜ彼らは投資を行なうのでしょうか?

「今の40代、50代みたいに、しがないサラリーマンにはなりたくありません。現在、勤務している会社がいつまで続くかわからないし、自分で稼げる手段として不動産投資を始めました」

20代の若者から、こんな声をよく耳にします。

一般的にはお金に余裕ができてから投資を始めるケースが多く、30代後半でも早いくらいです。

しかし、投資は複利の世界なので、長くやったほうが最終的には儲かります。20代で始めた人は30代で始めた人に比べて10年のアドバンテージがあり、30代半ばになったとき、ものすごい資産家になっている可能性がある。そういった仕組みに気づいている彼らを見ると、「今の20代はスゴイな」と思います。

■発想を変えた人にお金がついてくる

過去30年間で、世の中の価値観が大きく変わりました。社会人にとって、もはや家柄や学歴は大して重要なものではない。会社で出世するためには頭のよさやコミュニケーション能力を求められますが、世の中の尺度は決してそれだけではありません。

今後、社会で求められるのは、情報をつかむ能力と頭を切り替える柔軟性。そのふたつを備えていれば、20代でも年収の低さなどさまざまなハードルを乗り越えて、投資や副業で稼ぐことができます。

かつては、お金を持っている人ほど情報を集めやすい世の中でしたが、インターネットの普及により情報格差はなくなりました。今は情報に早くアクセスできる人に、お金がついてくる時代。10代、20代のほうが有利なくらいです。

くすぶっている20代、30代は、生活を見直すことが人生逆転の第一歩。4月以降も、今までと同じようにお金を使っていると、増税分を無駄遣いすることになります。まずはお酒やたばこなど、消費を抑えるべきところを決めましょう。全部を切り詰めると「なんのために働いているのか」となるので、メリハリが大事です。

同時に、貯金を始めてください。お金をためるポイントは、金額ではなく割合で考えること。大きな額だと長続きしないので、収入の1割を貯金に振り分けましょう。

例えば月収20万円なら、毎月2万円。1年たてば、24万円たまる計算です。そのお金を元手に、投資や副業を開始。20万円あれば、できることがたくさんあります。

副業のポイントは、自分が興味を持てるものを見つけること。好きなことなら積極的に情報を集め、行動しようとするからです。

まずは本を読み、セミナーや勉強会に行って、コミュニティに入り、人脈をつくってください。副業は株でも不動産でも古本の転売でも、なんでも構いません。それぞれに向き、不向きがあるので、自分の適性を見極めることが大切です。

「年収300万円で何ができるの?」と冷めている人でも、価値観を転換できれば生活状況が180度変わる可能性があります。

消費増税が実施される2014年から東京オリンピック開催の2020年まで、景気が上向いているこのときこそ、年収の高低を問わず、誰でも人生を変えることができるのです。

●長岐隆弘(ながき・たかひろ)アセットライフマネジメント(株)代表取締役。不動産投資コンサルタント。メガバンク勤務後に独立。不動産と金融に精通。著書『「超優良物件」を格安で入手する不動産投資法』(ぱる出版)など