30歳を超えてセックス経験のない男性、すなわちヤラずに三十路(みそじ)を迎えてしまった、通称「ヤラミソ」が急増している。

国立社会保障・人口問題研究所が行なった2012年度の調査によると、30~34歳の“独身男性”の童貞率は、ここ15年でほぼ25%程度と横ばいの数字。一方、国土交通省の2012年度「国土交通白書」に目を移すと、1995年から2010年で、30~34歳の男性未婚率が約10%上昇している。

30~34歳の独身者は増えているのに、独身者の童貞率は変わらないことから、30~34歳の童貞が、ここ15年で増えていることがわかるのだ。

別に「ヤラミソ」が悪いわけではない。特別な人のために、“一番最初”はとっておきたいという気持ちも分かる。風俗などで、安易に捨てたくないという気持ちも、よくわかる。だが、ヤラミソになってしまうと、恋愛そして結婚がそうとう厳しくなると、婚活アナリストの古田ラジオ氏は言う。

「“ヤラミソ男性”が彼女をつくるのはハッキリ言ってかなり困難です。同世代の女性はどんどん結婚し、婚活市場でにぎわう20代限定のパーティに参加できなくなるなど、出会う機会も激減します。もし、出会いのチャンスがあったとしても、30代でモテるのは恋愛経験を積み重ねて女性を理解している男性。“ヤラミソ”のような人ではありません」

“ヤラミソ症候群”7つのチェックリスト

あまりに厳しい意見だが、これが現実だ。「自分はいつでも卒業できるから」と余裕で考えている人も、以下のチェックリストのうち、ひとつでも当てはまったら要注意、いわゆる“ヤラミソ症候群”だ。

1、理想の女性の話をすると周りから鼻で笑われる2、過去に出会ったステキな女性が忘れられない3、はてなブログや伊集院光のラジオなど童貞肯定コミュが好き4、草食男子増加のニュースに安心している5、女性の目を見て話すとすべて見透かされそうな気がする6、職場に独身女性が少ない7、彼女がいない現状の生活に満足している

年齢を重ねれば重ねるほど、童貞を捨てるのは困難になり、最悪の場合、一生彼女ができないなんてことも? 20代のヤラミソ予備軍、そしてヤラミソの人、善は急げだ!

(取材/黄 孟志)

■週刊プレイボーイ14号「急増する『暗黒のヤラミソ(ヤラずの三十路)』から脱出した男たちに(逆に)学ぶ!!30代から(幸せな)恋愛運を引き寄せる10の方法」より