消費税8%時代、大事なのは日々の節約意識! アプリソムリエの石井寛子先生が、オススメの節約アプリを教えてくれました

ついに消費税8%の時代がやってくる。

単純計算で、年間100万円の支出ごとに、納税額は今までの3万円増。けっして小さい額ではなく、今後はよりムダを省いた生活をしたいと思っている人も多いはず。

そこで役に立つのが、スマホのアプリだ。手軽に日々の節約意識を高めることができるアプリが、最近は続々と登場している。

“アプリソムリエ”として『ストライクTV』(テレビ朝日系)、『カイモノラボ』(TBS系)にレギュラー出演中の石井寛子先生に、“チリツモ(チリも積もれば山となる)”節約アプリのオススメを聞いた。

「iPhoneユーザーは『消費税++』を入れてみてください。『消費税++』は、消費税3%の時代から、この4月からの8%、そして北欧並みの20%まで、金額を入れれば税率ごとの価格を瞬時に計算してくれます。高額の商品などは10%になる前に買っておこうと思いますね」

このアプリは、税抜価格を入力すると税率別の値段一覧を表示してくれるというもの。具体的な数字を見ると増税分をヒシヒシと実感できるので、ムダづかいが減りそうだ。

「Androidユーザーの方なら『消費税5%8%電卓』を。まだ現時点では頭でも肌感覚でも消費税8%の実感がありませんが、このアプリは数字を入れるとサッと出るので、3%アップの生活に慣れていくためにも、とても役立つアプリだと思います」

家計簿アプリも、こんなに便利なものが!

次のオススメが、「安いのどっち?電卓」

「ティッシュペーパーやトイレットペーパーなど、袋にまとめて売っている商品でも、単価までわかるとざっくりした買い物を防げます。実店舗ではもちろんのこと、ネット通販の際にもこのアプリを使うことで、徹底した節約ができます」

例えば、10%引きになる18ロール入り398円のトイレットペーパーと、12ロール入り228円が5%引きになったトイレットペーパー。1個当たりで計算するとどっちが安いのか? そんなときに便利なのが、このアプリだ。入力すると、瞬時に両方の単価を計算してくれる。

先ほどの答えは、18ロール入りが1ロール当たりの19.90円、12ロール入りは18.05円。

「この1.85円の差を認識できることが、このアプリの真骨頂。まさに“チリツモ”です!」

さらに、日々の節約意識を高めてくれるのが家計簿。石井先生のオススメは、このアプリだ。

「光熱費の記録アプリ『enervo(エネル簿)』。電気・ガス代を毎月記録していくアプリですが、その地域で『enervo』に登録しているほかのユーザーの、月々の光熱費まで見ることができる。ですので、ほかの方たちとの料金を比較することで、“節約しようかな……”というモチベーションになります」

記録はずっと残っていくので、去年の同じ季節との比較検討もできる。他人や自分と“競う”ことで省エネの意識づけができると!

「そうです。そして、主婦の方にもおなじみのアプリ『レシーピ!』。お店でもらうレシートをカメラで撮影するだけで、各品目や値段まで読み取ってくれるんです。そしてそれが、そのまま家計簿となる。こうして“記録”することで、お金の使い方が変わる、つまり、節約につながるんですね」

来年10月には、消費税はさらに10%に引き上げられる予定。今からこうしたアプリで、節約意識を身につけてみては?

(撮影/田中 亘)