今、48グループでもっとも勢いがあるHKT48。九州ツアーを成功させ、4月からはいよいよ全国制覇に乗り出す

今年1月の大分公演からスタートした、HKT48にとって初となるツアー『HKT48九州7県ツアー ~可愛い子には旅をさせよ~』のファイナルとなる福岡公演が、3月21日に福岡サンパレスで行なわれ、昼夜合わせて4000人が熱狂した。

この日の公演では、新たな試みとして「HKT48ザ・ベストファイブ」と名づけた、過去のアイドルの名曲をHKTメンバーがカバーするコーナーが誕生。Winkの『淋しい熱帯魚』を松岡菜摘と森保まどか、松田聖子の『青い珊瑚礁』を田島芽瑠が歌うなど、歴戦のアイドルファンにとって懐かしい曲が続いた。

また、HKT48最年長の指原莉乃が歌う、森高千里の『私がオバさんになっても』では、指原の小学校や中学校時代の写真がモニターに映し出され、ファンの笑いを誘っていた。

また、劇中で毎回行なわれていたコント風演劇『マジやけん学園』もファイナル。九州7県のご当地ヤンキーをまとめ上げ九州を統一し、これで一件落着かと思いきや、ここでまさかのサプライズ。追加公演として4月末からの全国アリーナツアーが発表された。

大阪城ホールや日本ガイシホールはNMB48やSKE48が、かつて目標としていたコンサート会場。これをまだ若いHKT48が、他より早いスピードで達成。指原は「みんなで全国統一しなきゃね。行くぞ頑張るぞ~!」と、全員に気合いを入れた。

本編ラストは『未来の扉』。かつてAKB48の『会いたかった』公演でも歌われた名曲だが、そこで指原がツアーを無事に終えられた安堵からか涙をぽろり。それを見つけた中1の田島が優しくフォローするという感動的な場面も。

そしてアンコールでは、突然、先月の大組閣祭りで総支配人に就任した茅野しのぶが着物姿で登場し、2期研究生の伊藤来笑、岩花詩乃、宇井真白、上野遥の昇格を発表。これで2期研究生までがすべて正規メンバーに昇格した。

HKT48はこの春から2番目のチームであるチームKIVが誕生。そのいっぽうでバラエティ班としてMCを大いに盛り上げた中西智代梨と谷真理佳が、それぞれAKB48とSKE48に移籍が決定するなど、セカンドステージに突入。

そんななかで、3期生、現在小6の矢吹奈子&田中美久による“なこみく”コンビが人気爆発。田中奈津美と秋吉優花の中1コンビがコンサートMCを任され爆笑をとるなど、48グループの四女は、今いちばん勢いがあって、目が離せない存在になりつつある。

■追加公演 【HKT48アリーナツアー 可愛い子にはもっと旅をさせよ】 4月29日(火・祝)幕張メッセ/千葉県 5月2日(金)大阪城ホール/大阪府 5月11日(日)日本ガイシホール/愛知県 7月13日(日)海の中道海浜公園(野外)/福岡県

(取材・文・撮影/関根弘康)