過去にブルマをはいてネタをやっていたとは思えない紺野ぶるま。彼女のような、ルックスの良い女芸人が増えている

デブ、ブスといったネガティブ要素を“武器”にのし上がっていくのが、女芸人のセオリーだったのも今は昔。最近は、アイドル並みのルックスを持った「かわいすぎる女芸人」が急増中だ。

お笑い評論家のラリー遠田さんが解説する。

「近年の『かわいすぎる女芸人』ブームは、おかもとまりさんと福田彩乃さんの存在が大きいですね。彼女らのブレイクによって道がひらけたんでしょう。それまではルックスのよさは芸人として売れることの邪魔になると思われていたフシがありましたが、なんらかの一芸がある女性ならば、その抜群のルックスを強みに変換できるようになってきたわけです」

今年2月に発表された、吉本興業所属の女芸人たちによる「第2回 かわいすぎる女芸人No.1決定戦」では、清純派アイドル風ルックスの鈴川絢子がグランプリを獲得。現在23歳の鈴川は、ほぼ毎日、YouTubeに鉄道系動画をアップしている鉄ヲタ芸人だ。

ほかにも、同決定戦で2年前にグランプリに輝いた、三十路超えなのにキュートな田中聡美。2回連続で2位になっている、国立大卒の芸人、野絵。森下まいの名で『CanCam』『ViVi』『JJ』などで読者モデルとしても活躍するアップルパインのもりまい。吉本女芸人ユニット『みっくす10’s』に参加しているA-CHAN(あーちゃん)。熊本でモデルとして活動していた双子のコンビ・☆まかりな☆など、ルックスでパッと目を引く女芸人がたくさん登場している。

「昔は100人の芸人の卵がいたとしたらそのうち女性はひとり程度だったそうですが、今は100人いたら10人から20人ぐらいは女性だそうです。そして女芸人のほうがまだまだ売れるまでの競争率が低いんですよ。ざっくり言うと、男性は1000人のうち、ひとりしか売れないけれど、女性なら100人のうち、ひとりは売れるみたいな感覚。ですから、おのずと事務所サイドも女芸人の育成に力を注ぐようになってきているんですよね」(遠田氏)

自称、「女芸人で一番キレイ」な、紺野ぶるま登場!

そんななか、自称「女芸人で私が一番きれい」なのが紺野ぶるま。3年前まで、ブルマをはいた股に食パンをはさんで「はみパン」などというネタをやっていた彼女を直撃すると……。

「はい、そうですね。私よりきれいな女芸人さん、見たことないんで(キッパリ)。化粧技術の勝利ですね!」(紺野さん)

そんな美人ならば、やはり恋愛も充実してるはずですよね?

「そうですね~、以前付き合ってたカレシとご休憩したとき、お風呂あがりで『そこの紙袋をかぶってくれ』と言われたことはありますが……。えっと……私、ブサイクってわけじゃないんですけど、スッピンが少々13ラウンド目のボクサーみたいな顔立ちでして」(紺野さん)

……すっぴんはともかく、ルックスとネタのギャップが「かわいすぎる女芸人」の魅力のひとつであることは事実。まだまだマイナーな芸人さんが多いが、今後の大ブレイクに期待しよう。

(取材/昌谷大介、千葉雄樹[A4studio]、撮影/佐賀章広)

■週刊プレイボーイ17号「“カワイイ”よりも“おもしろい”って言われたい!『かわいすぎる女芸人』が急増中!!」より