5月19日には後楽園ホールで行われる「~東日本大震災チャリティー~ ボクシングの日 ファン感謝イベント」にも登場

9頭身の見事な肢体で、モデルとして活躍する一方、プロボクサーとして注目を集める高野人母美(たかの・ともみ)。ボクシングに興味を持ったのは4年前。知人に誘われ観戦した試合が人生を変えた。

「観客が見守るなか、必死になってパンチを繰り出すリング上のふたりを見ていたら泣けてきちゃって。“自分もこんなふうに本気になってみたい”、そう思った次の瞬間、ジムの門を叩いてました」

男も逃げ出すほどの苦しい減量や、生傷の絶えない激しいスパーリングなど、過酷なボクシングとモデルとの二刀流は容易ではない。

「気がつけばいつも体じゅう、傷だらけ! でもモデルの撮影のときはファンデーションで補修できるから平気です(笑)。片方に専念することも考えましたが、ボクシングは今しかできないし、モデルは誰もができる仕事じゃない。今は両方やれることに感謝して、とことん続けたいと思ってます」

クールな美貌に似合わず、計量ではコスプレ姿や裸同然のシールブラ姿で登場し、周囲を驚かせるエンターテイナー娘。現在、5戦5勝(うち4KO)。勝ち進めば年内には“世界”も見えてくる。

「私はプロなのでみんなを沸かせたいです。目標は世界チャンピオン。必ずベルトを手に入れます」

(取材・文/大野智己 撮影/田中 亘)

●高野人母美(たかの・ともみ)1987年6月12日生まれ 東京都出身高校時代からモデル活動を開始し、国内外でのランウェイ出演ほか「ミス・ツーリズム・クイーン・インターナショナル2012」日本代表に選ばれたことも。2010年、ボクシングを始め、2013年、プロデビューを果たす。6月24日には第6戦が後楽園ホールで開催される