サインポールが回る昔ながらの“床屋さん”で、編集者2人はどう生まれ変わるのか

「とにかくカッコよくしてください」と昔ながらの理髪店に注文したらどんな髪型になるのか。やるほうもやられるほうにとっても、まさに無茶振り。ということで実際に、体験してきた。

果たして、気合いの入ったパンチパーマや角刈りにされてしまうのだろうか……。そんな不安な気持ちを抱えつつ、まず向かったのはネットで見つけた渋谷の老舗理髪店。さぞや貫禄のあるお店かと思いきや、意外にもおしゃれな外観で、EXILE風の色黒男が「いらっしゃいませ~」と威勢のよいあいさつ。

店員「どうします?」

編集1「とにかくカッコいいのでお願いします」

店員「え? 長さは?」

編集1「いや、カッコいいのでお願いします」

しつこい返しに次第にイラだつ店員。なかばキレ気味な店員さんに髪を切られ始める。

……そして30分後、出来上がった髪型は、なんと今風のツーブロックカット!2ヵ月伸ばしっ放しの髪型を、前髪立ち上げ&ツーブロックで爽やかに。理髪店ならではの“顔そり”で肌もワントーン明るくなった。¥5400

かなりキテたM字も気にならない!

一方、もうひとりの編集2は、「下町を歩いてりゃ見つかるっしょ!」と浅草をぶらついていると、昔ながらのサインポールのある店を発見。内装は、いかにも理髪店という感じ。気のよさそうな兄ちゃんが出迎えてくれた。

店員「今日はどうします?」

編集2「とにかく、カッコよくしてください!」

店員「てか、兄さん、結構M字キてますね」

心をえぐられる編集2。

店員「でも大丈夫ですよ! むしろM字を出していったほうがカッコいいですよ」

もしや、ソリ込みヘアにされるんじゃとビビり続け20分後。出来上がったのは全体的に短く清潔感あふれる爽やかヘアだった。

無駄にサイドにボリュームがあったせいで、やぼったく見えていた髪型。全体的に短く刈り上げ、すっきり清潔感のある髪型へと変わった。¥4500

調査の結果、理髪店で「カッコいい髪型にしてください」と言うと、対応は店により違うが、どちらも今風にカッコよくしてくれるということが判明した。

(取材・文/渡辺雅史[リーゼント])