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無敗の最強挑戦者“ロマゴン”を迎え撃つ、フライ級王者・八重樫東が激白「敵は怪物だからこそオイシイ!」

[2014年09月03日]

4月に行なわれた八重樫のV3戦直後、ゴンサレスがまさかのリングイン。近年随一のドリームマッチ実現に、ファンは大いに色めき立った

日本ボクシング史に残る大一番が目前に迫っている。9月5日、東京・代々木第二体育館で催されるWBC世界フライ級タイトルマッチでは、これまで2階級を制覇した王者・八重樫東(やえがしあきら)が、やはり2階級制覇の怪物、ローマン・ゴンサレスを迎え撃つ。王者不利の予想がはびこるが、勝敗の行方は――。

■KO率85%の怪物に八重樫はどう戦う!?

「無意識に追い詰められているのかもしれません。トレーニング以外の時間でも、ふとした瞬間にロマゴンのことを考えてしまいます。とりあえず、生命保険は増額しておいたほうがいいのかな、とかね(笑)」

まさしく、ハイリスクだがハイリターンの勝負である。

これまでの戦績は39戦全勝(33KO)。一度も負けを知らず、85%のKO率を誇るゴンサレスは、“ロマゴン”という愛らしい通称とは裏腹に、現時点ですでに歴史に名を刻むことが確約された「怪物」である。

ミニマム級で世界を制し、続いてライトフライ級のベルトを手にしたのが4年前。今年の頭にそれを返上し、3階級制覇の機会をうかがうも、その機会はなかなか訪れずにいた。メジャー団体のチャンピオンたちが軒並み、この男との対戦を拒んだからだ。

それほどのボクサーだからこそ、八重樫が「次はロマゴンの挑戦を受けます」と2月に宣言した際に、業界の内外から拍手喝采がわき起こったのである。

「こういうのは、誰もやりたがらないときに手を挙げるのが一番オイシイんですよ。ロマゴンが誰かに負けた後では意味がないし、衰えてきた頃に名乗り出るのもカッコ悪い。ロマゴンが完璧なボクサーであるうちにやるからいいんです」

純粋にこれは、ファン垂涎(すいぜん)の好カードである。“激闘王”と呼ばれる八重樫は、持ち前のタフネスと強靱な精神力で、打ちつ打たれつの乱打戦を勝ちパターンのひとつとしながら、「音速」とまで形容されるずぬけたスピードと、アマ仕込みのテクニックを併せ持つ。さらに前回のV3戦では、メキシコのオディロン・サレタを終盤に右のカウンター一発で仕留めてみせ、パワーも証明したばかり。並み居る世界王者の中でも、間違いなく一流だろう。


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