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素潜りで115m!プロフリーダイバー篠宮龍三が極限の世界を語る 「100mを超えてからのプラス1mは生死を左右する領域になってくる」

[2014年09月21日]

しのみや・りゅうぞう 1976年生まれ、埼玉県出身。現在、水深115mの記録を持つプロフリーダイバー。2010年には自身がオーガナイザーとなり沖縄で世界選手権を開催した

空気タンクを背負わずに、ひと息で海深く潜るフリーダイビング。このエクストリームスポーツで、水深115mという驚異的な記録を持つ日本人がいる。

篠宮龍三、37歳。大学生のときに映画『グラン・ブルー』(リュック・ベッソン監督)でこのスポーツと出会い、主人公のモデルとなった伝説のフリーダイバー、ジャック・マイヨールに魅せられてこの世界へ飛び込んだ。

2004年、勤めていた会社を辞めてプロ活動を開始し、08年にアジア人初の100mに到達。09年にはマイヨールの最高記録を超える107mを達成、そして10年にバハマで記録した115mが現在の自己ベストである。

プロ転向11年目を迎え、著書『素潜り世界一 人体の限界に挑む』(光文社新書)を上梓した篠宮に、グラン・ブルーの極限の世界について訊(き)いた――。

――自然を相手にするフリーダイビングは、天候や海況にも大きく影響を受ける、常に死と隣り合わせの危険なスポーツ。その中で115mのダイブに成功したときは、どのような心境でしたか?

篠宮 あのときは大会の最終日で、「全部出しきろう」という思いや「いけるな」っていう感覚があったんです。前日に108mの自己新を出したのですが、結構余裕があって110はいけるという感覚があったので、翌日は115にチャレンジしてみようと。いわゆる「ゾーン」と呼ばれる、完全に集中しきっている状態に入っていて、時間や距離などの感覚もなく無我夢中で一瞬の中にあったようなパフォーマンスでしたね。

映画『マトリックス』の中で、モーフィアスという登場人物が修行中の主人公ネオに「速く動こうと思うな。速いと知れ」と言うんですが、この言葉に近いものがありました。「成功したい」と思うことは「失敗するかもしれない」ことと表裏一体で、ちょっとでもバランスを崩すと「失敗するかも」が勝ってしまう。そうではなく、「成功している」ことを悟ってしまえばパーフェクト。やる前からそれを知っているという状態でした。

――常人には計り知れない領域ですね……。

篠宮 命にかかわるスポーツなので、成功したからいえることではありますが、「絶対大丈夫だ」という確信がありました。

――フリーダイビングには8つの種目があって、115mを記録したのは「コンスタント・ウィズ・フィン」という種目。足にフィンを付けて、自分で申告した深度まで潜っていき、水面まで還ってきたときに意識が正常に保たれていれば成功、記録が認定される。この種目の世界記録は現在、なんと128m! 110m超を記録しているダイバーは世界でもわずか7人で、トップコンテンダーのひとりではありますが、世界記録との13mという数字の差が持つ意味とは?

篠宮 大袈裟に聞こえるかもしれませんが、100mを超えてからのプラス1mというのは、生きて還れるかどうかを左右する領域になってくるんです。これ以上行っていいのかどうか……その判断を誤ってムリして突っ込んでしまうと、目標まで到達して戻ってこられたとしても水面でブラックアウト(酸欠による失神)してしまうことがある。

そうすると、次の試合でこれがフラッシュバックして恐怖感に苛(さいな)まれる。僕もプロに転向した頃はブラックアウトを繰り返す大スランプに陥ったことがあります。目標まで到達しなくても無事に還ってくるほうが大事。攻めるか退くかの判断は、動物的な直感になってきますね。

――忍耐や根性が通用しない……というか逆に死の危険にさらされるわけですね。

篠宮 直感が黄色信号を示しているのに「まだいけるっしょ!」みたいな欲が勝ってしまうと判断を誤るので、長い目で見たらちょっと臆病な人のほうが成功するかもしれない。


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