9月16日、テレビ東京の大江麻理子(おおえまりこ)アナがマネックス証券・松本大(おおき)社長との結婚を発表した。

しかし、大江アナは誰からも愛された好感度抜群のアナウンサー。それだけに、全国には「嬉しいような、寂しいような……」という微妙な感情を抱く男たちが溢(あふ)れかえっている。お相手の松本氏がバツイチで資産100億円も保有するといわれる超セレブだったことから、ネットにはやっかみの声が続出……と思いきや、実際は結婚を祝福するコメントが大半だった。

2008年放送の『杉作J太郎の妄想恋愛~俺を通り過ぎた女たち~』(BSジャパン)で大江アナと共演していた映画監督の杉作氏は、当時をこう振り返る。

「あの番組ではオレが妄想を膨らませて、アニメヒロインやAV女優、女子アナとの疑似恋愛を語るというものだったんだけど、裏テーマは大江さんを口説くこと。台本があるわけではなかったので、『オレと付き合って』『一緒に暮らさないか』とか毎回リアルに口説いていたんです。でも、彼女はいやな表情とか不快な様子は一切見せない。まさに女神でしたよ!」

また、番組が終了した後の打ち上げでは、こんなことがあったという。

「実は番組スタッフの中に大江さんのことを好きな人がいて、冗談めかして『好きだ』って告白したんです。そうしたら、まるでダチョウ倶楽部みたいに『オレも!』『オレも!』って何人も名乗りを上げたんですよ。今思えば、本番中にオレが大江さんを口説いていたのを、ほとんどのスタッフが不愉快に思っていたのかも(笑)」

視聴者だけではなく、共演者やスタッフをも魅了する大江アナ。彼女を何度もインタビューしている週プレ編集部・たかぽーもそのひとりだ。

「今でこそ『ワールドビジネスサテライト』(以下、WBS)のキャスターとして冷静に話していますが、実はとてもオチャメな人なんです。取材で『妖怪あずきあらいのモノマネをして』とお願いすると、ためらいもなくやってくれましたし、お酒の席で彼女の特技であるけん玉の話になったときは、『皿回しも得意なんです!』と言って、食べ終わった後の大皿をいきなり回そうとしました。人気アナだからといって気取った様子はなく、どちらかというと地味で堅実。そんなフツーのところが多くの人から慕われた理由だと思います」

週プレに語っていた理想の男性とは?

大江アナは女子アナとして希有(けう)な存在といえる。20代に全盛期を迎える女子アナが多いなか、彼女が大ブレイクしたのは「女子アナの定年」といわれる30歳を超えてからだ。

女子アナ評論家の戸部哲也氏はこう語る。

「若い頃の大江アナはマニアックな存在で、知る人ぞ知るという女子アナでした。全国的な人気が出始めたのは入社7年目に『モヤモヤさまぁ~ず2』を担当してから。そして2010年に同番組がゴールデンに昇格すると、大江アナも一気に大ブレイク。実際、同年にオリコンが発表した『好きな女子アナランキング』では、ベスト10圏外から一気に5位にランクインしているんです。それ以降、上位の常連になりました」

2013年にニューヨーク支局へ赴任し、今年3月末から『WBS』のメインキャスターに就任。まさに仕事は順調そのものだが、一方でプライベートはというと……浮いた話はほとんどなかった。自身の恋愛について、大江アナは週プレの過去のインタビューでこう話している。

「(好きな男性は)存在自体がおもしろい人。100mをワーッと走って、走り終わったら鼻水がバーッと出ているとか」

そんな男性になかなか出会えず、「お見合いさせられそうになった」こともあるとか。もしかすると、伴侶になる松本社長も意外とそういうタイプだったのかも?

最後に、杉作さんが大江アナにメッセージを送る。

「僕はね、結婚を報道で知りましたけど、それを見たときに思ったんです。ああ、オレじゃない人と結婚するんだって。共演していた当時の感触からいって、可能性はゼロではなかったと思うんですよ。ホント、どうしてオレじゃなかったかなあ」

す、杉作さん!

「すみません。大江さんは理知的で、とても思慮深い人。僕たちを大きな母性で包んでくれたように、幸せな家庭をつくってくれると思います! ちょっと寂しいけど、お幸せに(泣)」

■週刊プレイボーイ40号「祝結婚 今までありがとう!オレたちの大江ちゃん!!(大号泣)」より(本誌では、杉作さんがこの他にも秘蔵裏話を公開)