この日、釣り上げた最大4.7キロのヒラメ。いろいろあり、陸に上がったときに撮影

前半のアタックで狙い通りヒラメをGETできた週プレ釣り部。さらなる大物と数を求めて続けていると、おもわぬハプニングが! 順風満帆だった彼らに一体、何が!?

***私と釣友の釣果は、私が追いつきそうになると離される展開。釣り友K氏が4尾、私が3尾となった時、二人同時に竿が絞り込まれた。なにか変なアタリだった。フワッフワッ!としたアタリで少し巻きあげた時にググッーンと重く持って行かれる感じ。隣のK氏も同じようなアタリで重そうだ。

もしかしたら祭ってる(糸が絡まっている)のかと疑ったが、いやっ違う! 道糸が船下に引き込まれている。重い、こりゃでかいぞっ! 少し道糸のテンションを強めたら、ズッズズーッと糸が引き出された。ドラグが滑る! 今までにない引きだっ! リールを巻くと出され、巻くと出されが数回続いた。そして、あと10m、5m……船長がコックピットから下りてきて玉網を構えた。船から10mくらい先に浮いた魚はビッグワン! でかい! 大判だっ! なかなか寄ってこない!……大きな玉網にようやく無事ランディング。

でかい! 今日イチだっ! 私も久々の大判ヒラメに驚きが隠せない。「やったー!」「写真、写真!」「早くっ!」カメラ係のK氏は釣りの手を止め、慌ててカメラを出すと「あっ!」……ボシャン!……あまりのヒラメの大きさに驚き、K氏は大事なカメラをエサのイワシが泳ぐバケツの中に落としてしまいました。「あぁ~ぁ、やっちゃった」。さっきまで動いていたカメラは、以後、何しても作動しなくなってしまいました。

諦めたのか、おとなしくなってすんなり上がってきた。この後、カメラは水没(泣)

ラスト投入でもアタリがっ!

だらーっとした時間が過ぎ、時刻は既に午前10時。

船長「ではこれからもう少し浅い場所に移動します。しばらく走るので潮かぶらないように船内に入っていて下さい」

20分くらい走っただろうか、船足が弱まり旋回し始めた。

船長「では初めて下さい! 水深10mです!浅場のヒラメは小さくても引きは強いので注意して下さい。ここを何回か流して終わりにします」

ヒラメは大きく尖った歯を持つ。しっかり噛み付いたらイワシもこんな風にえぐられる

イワシの数も残り僅かだ、あれだけアタリがあればエサも無くなる。現在、私と釣友の釣果は5尾:5尾のフィフティーだ。でも、これだけ釣れれば、もういいやぁー!と、言いつつも手にはエサを持ち、ハリを掛けている。なんだかんだ最後の最後まで釣りたいのだ。そんなことを考えながら仕掛けを落とした途端に、アタリっ!

着底と同時にアタリが出た! 待つまでもなく、直ぐに竿先が突っ込み、アワセっ! 引く引くぅー! 楽しいなぁー! 1.5キロの小さめのヒラメだったが、それでもいいのだ。

最後になってようやくアワセのタイミングが合ってきた。それにしても、ライトタックルは面白い! 竿が身体の一部となって魚と対峙できる。

バケツからエサも無くなり、本日の釣りはこれで終わり! 道具を片付け始めた。本日の結果は、私がおおよそ0.5~3キロ級の本命夏ヒラメ6尾、釣友K氏は0.5~2.5キロ級を5尾。二人ともターゲット以外のゲストは何も釣れなかった。しかし、噂に違わず夏ヒラメがフィーバーしました。

ライトタックルで強烈な引きも堪能し、大判ヒラメもGETできた。とにかく夏ヒラメはアタリが多く出る。ヒラメの活性の高さがうかがえた。エサの活きイワシは、多分15匹ぐらい使った。15匹のイワシを使って、10回アタリが出て6尾をキャッチ。10打数6安打はヒラメ釣りにしてはなかなかの高打率である。

大きいヒラメだと思ったらなんと!

ほどなく、船長「はいっ!ではエサも無くなりましたので、これで仕舞います。港まで20分くらいです!」「帰りは右舷側は潮をかぶるかもしれませんので注意して下さい」

持ってきたクーラーが小さく獲物が入りきらない、氷の入る余地がほんのわずか。大判ヒラメは尾を折って無理やり入れた。これでは港に着いたら氷を追加しなければなんないなぁー! 港に着くと、大船長の仕立船が先に帰っていた。この船もヒラメ釣りだったらしい。みんなで写真を撮っていたので釣果があったんだろう。

聞いてみると、どうやら私たちの船の釣果はトップが12尾で、ボウズはいないとのこと。そして、最大はなんと私の釣った大判ヒラメらしい。

大船長「大きいの釣った人、写真撮るから持ってきてぇー」

尻尾を折り曲げたヒラメを持って、3キロくらいですか?と大船長に見せると、「何言ってんだよ、これは4キロ以上あるよ」とのこと。そして重さを計ったらなんと4.7キロもあった。久々の大判ヒラメだ。

<夏ヒラメ料理>1.刺身:寒ヒラメに劣らず、上品な脂で美味。冷蔵庫で十分冷やすことが肝心2.煮魚:言うことなし、根菜類やきのこ類と甘辛に煮る3.フリッター:これも旨かった。ビールとの相性が絶妙だ4.煮こごり:ヒラメのゼラチン質が口の中いっぱいに広がり、素晴らしい箸やすめ5.唐揚げ:食べ過ぎ注意

■週プレ釣り部、次回の更新では秋のマダイを予定!

色の濃淡が出ているヒラメ。ヒラメは砂地が反射する光量に応じて、自らの皮膚をその色に再現できるのだ