球団創立を記念してバッファローマンとともにゆでたまご先生も登壇!

11月6日、三陸鉄道株式会社とネスレ日本株式会社を母体とする野球チーム「三陸鉄道キットDreams」の設立がニコファーレ六本木で発表され、週プレNEWSで好評連載中の『キン肉マン』に登場する人気キャラクター、バッファローマンが球団マスコットに就任した。

この新球団は東日本大震災で被災した岩手県・宮古市の田老野球場再建の話を契機に、三陸鉄道の社員、及び沿線住民による地域密着型のチームとして「草野球日本一を目指す」という目標を掲げ、設立。

驚くべきはそのチームサポート体勢で、ゼネラルマネージャー(GM)には今年メジャーリーグで15勝を挙げたシアトル・マリナーズの岩隈久志選手が就任し、公式球団ソング『Beautiful』を仙台市在住のロックバンド、モンキー・マジックが手がける。さらにその球団マスコットとして採用されたのがバッファローマンというわけだ。

パワフルなイメージと、岩手の特産品である短角牛にちなんで起用されることになったバッファローマン。記者発表に登場した原作者・ゆでたまごの嶋田隆司先生は、「かつて僕らの大先輩である手塚治虫先生のキャラクター『ジャングル大帝』のレオが西武ライオンズ設立の際に公式マスコットとして採用され、そこからライオンズは常勝軍団といわれるまでに成長していった。ぜひ三鉄キットDreamsも、ライオンズに負けないくらいの常勝軍団に成長し日本一の球団になってもらいたい!」と熱いエールを送った。

草野球だけでなく、復興支援などでも日本一を目指すGMの岩隈選手(左)。バッファローマン(左)ももちろん全力で応援だ!

ゆでたまご先生も新球団に期待!

メジャーリーガー岩隈選手に勝負を挑んだバッファローマン

記者発表終了後、ゆでたまご先生から週プレNEWSに独占メッセージをもらった。

「バッファローマンのモチーフである牛は、一歩一歩ゆっくりではあるけど確実に力強く前進していく動物です。そのイメージはまさに、こうして少しずつ完全復興に向けて邁進されている東北の人たちの姿を思わせるものがあると僕は思ってます。キットDreamsもゆっくりとでいいので確実に前進して、東北から日本中に希望を振りまく存在になっていってもらいたいです!」(ゆでたまご・嶋田隆司先生)

「地域密着型というのが非常にいいですね。地元の人たちだけで構成されたチームを日本一にしていこうというのは大変な困難もあるでしょうが、成功すれば人の胸を打つものも大きいと思います。そのためにも困難を恐れずしっかり地道に活動を続けていただいて、やがては自分たちが30年以上やってきた『キン肉マン』に負けないくらい、多くの人に永く愛される球団になってもらえたらと期待しています」(ゆでたまご・中井義則先生)

当面のチーム活動としては、2015年春に草野球日本一決定トーナメント「キット、ずっと杯争奪戦(仮称)」への参加を目標に東北地方で交流戦を経験しつつ、2016年春に新設予定のホームグラウンド・新田老野球場で“日本一のこけら落としイベント”が開催できるようチームの強化を図っていくとのこと。

東北地方の復興活動を新たに胸に誓い、三陸鉄道キットDreamsの挑戦と闘いが、今始まる!

(取材・文・撮影/山下貴弘)

オーナーを務める三陸鉄道の望月正彦社長、監督の宮古市の山本正徳市長も会見に参加