予防接種を打つ病院はスネークファームの隣にあるので。蛇だけにヘビー(重い)!

サワディカー。カンボジアから再び旅のハブ(拠点)タイランドへ。これから長く続くアジア紀行に向け、またも予防注射を打ちまくったマリーシャです。

バンコクでは今回もバックパッカーの聖地・カオサンロードの安宿にチェックイン。ダラリと過ごせる雰囲気に思わず「沈没」(旅人用語で長居してしまうこと)しないよう気をつけないとね。

さて、日本では「昼顔妻」が巷(ちまた)を賑(にぎ)わしておりましたが、こちらバンコクでは日本から駐在している人の妻「駐妻」と呼ばれる奥様たちがいらっしゃるとか。そこで先月からご主人の仕事の関係でバンコクに住み始めたヨウコさん(仮名・30代前半)に会いに行ってきました!

ハロウィン時期は路上でタイ衣装に血のメイクのパフォーマンス

カオサンから路線バスで、待ち合わせのサイアムスクエアに着くと、そこは大きなショッピングセンターが立ち並ぶ都会。入り口はセキュリティーが厳しく、空港で通るようなゲートをくぐると中にはエルメスやヴィトンやディオールがズラリ。

地下には高級スーパーやフードコートがひしめき合っていて、日本食は、銀だこ、まい泉、Coco壱、大戸屋などのおなじみの店から、寿司、餃子、うどん、天ぷらまでなんでもそろってる。余裕で住めるね、バンコク。

サイアムパラゴンは映画館や水族館も備えた街の中心の高級デパート

デパ地下には日本の味、なんでもそろってます

日本人が生活しやすいと言われるバンコクで、駐妻たちが住むのは街のド真ん中の高級レジデンス。朝は子供の見送りに集まった駐妻仲間との長いおしゃべりで一日がスタートするとか。

「日中は3時頃まで自由だから、お買い物やランチして、エステやネイル、あとは習い事とかしてるかな」

と来たばかりの異国に苦は見られず、優雅な様子のヨウコさん。日本と物価の違う国に暮らすと、こういう生活もあるのか。運転手はもちろん、「アヤサン」と呼ばれるメイドさん(メイドさんの総称らしい)付きの生活に「うらやましい~!! 私、節約して旅人とかやってる場合じゃないかも?」とセレブな駐妻生活を妄想した。(※もちろんですが、全ての駐妻さんが同じ生活ではないようです)

駐妻たちのお悩みは?

そんなセレブたちにも人気のスポットでちょっと贅沢気分を…と、バンコクで大流行中でいろんなところにオープンしてるといスカイバーへ。

連れていってもらったのは、世界の駐在員や日本人が多く住むトンロー地区にあるマリオットホテルの58階「オクターヴ」。

高級ホテルなのに、海外ではお決まりの「BUY1 GET 1FREE(一杯買ったら一杯タダ)」のハッピアワーがうれしい(やっぱ貧乏性 笑)。高層階からはバンコクの夜景が一望でき、すっかりハイソの一員気分。「ああラグジュアリー。独身駐在員と恋してバンコクに暮らすのもアリ?」なんて、アジアンスパイスの効いたタイモヒートに酔っているとバンコク名物、突然の激しいスコールに打たれ目が覚めた。

DJブースやソファー席のあるオシャレなスカイバー

素敵な駐妻ライフには憧れちゃいまくりだけど、新人駐妻ヨウコさんは「まだ来たばかりで駐妻の生態がわからないけど、奥様会の付き合いとか、アヤサンが解雇を恐れて旦那に色目を使ったりとか、いろいろあるみたいだから心配もあるんだよ……」と苦笑していた。

狭い駐在日本人社会の中には「奥様会」という社内の奥様同士のお付き合いがあるそうで、情報交換の楽しい場から上下関係や村八分など、どこの国でも奥様の世界は大変そう。やっぱり私はまだ奥様になる準備ができてないから、しばらく旅人続けるとするか(笑)。

現実に戻るべく、58階から下界に降りて屋台で夕飯。スカイバーを見上げながらパッタイでも食べるか…と思ったらなんとビックリ、ホームグラウンド・カオサンの3倍以上の高級価格。さすがハイソな地区は屋台も高級なのでした。

普段30バーツ(約90円)で食べてるものが110バーツ(約330円)って言われちゃあ、高く感じるよ

現地学生に取材を試みたところ…

駐妻さんのハイソな生活を垣間見たところで、もっと現地人の生活に近づきたいと取材を試みました。

デパートで勇気を出してタイの学生カップルに、英語で「今、流行ってるものは何?」と聞いたんだけど、どうも「旅人に何が人気?」と聞かれたと勘違いされたらしく、「タイの定番フード・ソムタム(パパイヤサラダ)がおいしいよ」と教えてくれました。

ありがとう! …でも、知りたかったのは、タイの若者に人気のアイドルとか漫画とかなんだ……との説明は言葉の問題で断念。彼女たちにLINEのIDを教えてくれと言われたが、一体何語で会話する気なのかな?

日本のマンガは50バーツ(約150円)で売られている。タイ語で読む自信のある人はどうぞ

そして、タイはちょうどハロウィンのシーズン。カオサン通りは混雑したものの仮装は断然日本の勝ち。日本にはコスプレの文化があるから、クオリティが高いのかな。世界を周っていると、日本文化の独特さをあらためて感じます。

カオサン通りのハロウィン。スカルやモンスターの仮装が多かった

そして、予防接種は南米編でもお世話になった頼りがいのあるナースのおばちゃんに、ブスブスと右腕左腕にしっかり打ってもらいました。安心して次の目的地・チェンマイに向かいます!

何人の旅人に打ってきたのであろうか。百選練磨のナース

【This week's BLUE】夜になるとライトアップされるロイヤルパビリオンの夜景はお気に入り

●旅人マリーシャ平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。【http://ameblo.jp/marysha/】Twitter【marysha98】