本誌編集ヤノアツ(左)が自由廊のテクニックでまさかのジョニー・デップに!?

ベンツとマリオのコラボで話題となったCMやグレート・ムタの個性的なコスチュームなど、特殊メイクの世界で活躍する「自由廊」

2002年に設立された特殊メイク&特殊造形工房で、人間の顔や体を変形させる特殊メイク、リアルマネキンや美術小道具まで幅広い造形物のクリエイティブ活動を行なっている。

自由廊の高い特殊メイク技術ならば、オッサンくさい本誌編集ヤノアツをもイケメンにできるに違いない!……とはいえ、本格的な特殊メイクは30万から50万円かかるので、今回はペイントだけでイケメンに仕上げてもらった。

メイクしてくれたのは、12年前に自由廊を設立した代表のJIROさん。ヤノアツを見たJIROさんのインスピレーションにより、変身させるのはジョニー・デップに決定! 「本来は顔の形が似てる人をモデルに選ぶ」(JIRO)と言うのだが、大丈夫か?

【Before】帽子に白シャツ、ネックレスと、この日はとびきりのオメカシをして登場のヤノアツだが、完全に“衣装に着られている”印象。首の肉は余り、ちら見えする胸毛もセクシーとは言い難い……。

今回は、この写真風のジョニー・デップに仕上げる。素顔を比べる限りは似せるにはハードルがかなり高そうだが……。

超絶テクニックで変身!

エアブラシで陰影をつけるベース作りからスタート。風圧がくすぐったいのか、顔をしかめるヤノアツ。シワに色が入らない……。

使用する道具はシンプルで、ドーランとボディペイント用の塗料のみ。しかも、モノクロで仕上げるため色も2色だけ。

筆やスポンジでさらにベースを作っていく。白塗りされ、ほぼエレキテル連合状態……。なぜ、そこまで目がうつろになってしまうのか!?

輪郭を黒く塗っても塗っても、なかなか顔が小さく見えない! 顔の幅をさらに削り、最高の1カットを撮るために試行錯誤。

【After】ジョ、ジョニーに似てる? 目はつぶってますが……。いやービックリ、さすがのテクニックに唖然です。やられた!

(取材・文/渡邉裕美 撮影/児玉洋平[変身後] 辰巳千恵)