昔から憧れていたというクァク監督の次回作のオーディションに参加する柳。現在3位と最終選考確定まであと一歩!

韓国の巨匠、クァク・ジェヨンが日本で新たな試みを行なっている。クァク監督といえば、日本でも大ヒットしリメイクで連続ドラマにもなった映画『猟奇的な彼女』や、当時の韓国映画興行記録を塗り替えた『僕の彼女を紹介します』などを手がけたヒットメーカーだ。

そのクァク監督が今年8月に来日し、新作『風の声(仮)』の制作を発表。男女ともに姿形が互いにそっくりな2組のカップルを巡るファンタジー系ラブストーリーで、舞台は東京と北海道だという。前作『僕の彼女はサイボーグ』に続く日本映画だが、処女台本は08年に完成していたとか。

「クァク監督は02年に『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』で『猟奇的な彼女』がグランプリに選ばれたのが縁で翌年、同映画祭で審査員として北海道を訪れました。それ以来、すごく北海道が気に入って何度も訪れては、そこを舞台にした映画を作りたいと思っていたそうです」(映画制作会社スタッフ)

長く思い続けた構想6年、ようやく着手できるようになった今作。さぞかし思い入れもあるだろうが、なんとそのヒロインを一般公募からオーディションで、しかも最終選考へ進む候補者を、特設サイトを通じ一般視聴者の投票による"総選挙"という形で現在、行なっている。

『猟奇的な彼女』のヒロインを務めたチョン・ジヒョンなど、無名の女優や新人をヒロインに抜擢(ばってき)し、その才覚を見抜いてきたクァク監督だが、しかし、なぜ"総選挙"なのか?

「監督は『あまり色の付いていない、純白のキャンバスのような女優を発掘したい』と仰っていて、それでオーディションにしたんですが、"総選挙"というのはその透明性をアピールするためですね。あくまで『選ばれるひとりは最終選考に確定』であって、他にもこちらで選んで残す候補者もいるので」(前出スタッフ)

"マッサン"でブレークが逆にネック?

今回の総選挙で、全ての最終選考候補者が決まるわけではない。そのため総選挙に参加している候補者は19人だが、実は他にも数名、参加していない候補者もいるそう。オーディションは8月末から始まり、約3000人が応募。書類選考と演技テストを経て、現在残っている20数人から数人が最終選考へと進めるという。

そこで、特設サイトをチェックすると中間発表の3位に、柳ゆり菜の名が! NHK連続テレビ小説『マッサン』(月~土曜、8:00~)で"太陽ワイン"ヌードポスターのモデルとして一躍話題となり、"マッサン"旋風真っ只中の彼女。『黒服物語』(テレビ朝日系、金曜23:15~)にも現在出演中で、来週月曜発売の『週刊プレイボーイ』50号(12月1日発売)ではカラー特集が組まれているほどだ。

そう言う意味では、監督の望む「あまり色の付いていない」という基準には逆に厳しいかもしれない? が、本人は

「クァク・ジェヨン監督は『猟奇的な彼女』という作品に私が出会ってからずっと憧れの存在でした。監督の作品に携わることが自分の夢でもあり、こんなチャンスは二度とないと思います! 最終オーディションになんとか進めたら、絶対チャンスをモノにしますので応援お願いします!」

と、今回のオーディションに賭ける、熱い意気込みを語ってくれた。

そのまぶしい笑顔がスクリーンで観られるならば、週プレも肩を持ちたくなるが、ひとまずHPで候補者たちとその演技を見てみてはいかが? 投票は今月30日まで、1端末1票の応募となっている。クァク・ジェヨンの、そしてオレたちの新しい"彼女"の運命がかかっているぞ!

★『風の声(仮)』は来年末、日本、韓国をはじめ世界各国で上映、配信予定。

■風の声(仮)ヒロイン総選挙の投票はこちら↓ https://apie.jp/movie/kazeiro/