創刊号のテーマは「2015年を面白くするイノベーションやイノベーター」。火星移住計画を企む男から一日1兆円売り上げる男、また本田圭佑の独占インタビューなど編集部書き下ろしのイケてる記事が16ページに渡り掲載

ひと昔前まで、“イケてるビジネスマン”といえば、日●経済新聞を読むのがお約束だった。経済などに興味がなくても、とりあえず小脇に抱えて華麗に出社。デスクでモーニングコーヒー(もちろんブラック)をすすりながら難しい顔で、紙面を観音開きするのが彼らの嗜(たしな)みだったのだ。たとえ、そこに書いてある内容がさっぱり理解できていなくても……。

しかし、いまどきの若いビジネスマンは違う。スマホやタブレットで『Gunosy(グノシー)』や『Antenna(アンテナ)』、『SmartNews(スマートニュース)』などのキュレーションアプリを活用しつつ、あらゆるニュースサイトの記事を広く、速く、スマートにチェック。そう、時代は変わったのだ。

そんな群雄割拠のキュレーションアプリ業界の中でも、イケてるビジネスマンにもっとも注目されているのが『News Picks(ニューズピックス)』だという。高学歴と高そうなスーツが似合う町、東京・大手町で働く社会人2年目の20代男性会社員はこう証言する。

「使っているニュースアプリによって、そいつが情報に対して敏感か鈍感か、ひとつの判断材料にはなりますよね。アプリはたくさんあるけど、こと経済に関しての情報を入手したいんだったらニューズピックスは外せないんじゃないでしょうか」

この男性会社員は、「同僚から『ニュースアプリ、何使ってる?』と聞かれたら『ニューズピックス』とだけ答えていれば問題ないと思いますよ」と、敬語なのに不思議と上から目線に聞こえる口調でアドバイスする。う、鵜呑みにするわけじゃないけど、とりあえずダウンロードしとくわ(震え声で)。

コンテンツは経済に特化

ちなみに、ニューズピックスが注目されている最大の要因は、コンテンツを経済に特化させているということ。つまりは、かつての日●新聞のポジションとかぶる点が、ビジネスマンの心をくすぐるらしい。

また、キュレーションアプリは基本的に、他メディアが配信した記事をキュレーション(情報を取捨選択してまとめる作業)してユーザーに届けるものだが、ニューズピックスがオリジナルの経済ニュースを制作・配信しているという点も、感度の高いビジネスマンから評価されているようだ。

そんなニューズピックスが、どういうわけか、紙の新聞『News Picks Paper』を創刊した。

一面にはサッカー日本代表でACミランの本田圭佑の姿もある。本田以外は、見慣れない外国人の顔が並ぶが、いずれもビジネスの世界では世界的にめちゃくちゃ有名な人たちのようだ。なお、この新聞は一般販売はせず、創刊号はニューズピックスの有料会員らに無料で郵送されるほか、12月8日、9日に東京・丸の内、大手町の路上で配布されたという。

さらにニューズピックスは、現在、東京・八重洲ブックセンター 本店丸善 丸の内店というハイスペックサラリーマンの巣窟ともいえる書店で、「News Picksが選ぶビジネス書」コーナーを期間限定で開催中とか(「News Picks Paper」も置いてあるそうです)。どんなイケてる選定をしているのか、気になる人は両書店へ足を運んでみてほしい。

今後、さらに注目度が上がること間違いなしの新興メディア、ニューズピックス。来る2015年、ちょこっとだけ賢くなりたいとか、仕事で認められる人間になりたいなら、アプリを無料ダウンロードして読み始めてみてはどうだろうか。

(取材・文/週プレNEWS編集部)