ペットを取り巻く環境が変わってきた昨今、訴訟にまで発展する“ペットトラブル”が急増中! そのためペット保険も人気で、多様なニーズに応え広がりを見せているという。

国の保険がきかないペットの医療。犬や猫が病気や事故に遭ってしまったら医療費は全額負担に…。そこで近年、需要が高まっているのが“ペット保険”。その概要をアイペット損害保険の涌井沙織さんに伺った。

「ペッ ト保険は人間の保険と同様、病気や事故などによって必要な入院、手術、通院の費用の一部を負担してくれるものです。当社では入院から手術、通院など幅広く カバーする『うちの子』と、手術とその後の入院に特化した『うちの子ライト』という商品があります。当初は『うちの子』のみだったのですが、お客様のご要望により、高額になりがちな入院を含む手術に特化した商品ができたんです」

どれぐらい費用を補償してくれるんですか?

「『うちの子』は、補償割合が70%と50%のプランを選べます。保険料はペットの年齢や品種により異なりますが、70%の場合、3歳の小型犬で月々3230円。『うちの子ライト』の補償割合は90%で、保険料は3歳の小型犬で1480円ですね」

それだけ補償されるなら、もしものときは確かに助かる! でも実際、ペットってそんなに病気やケガをするもの?

「ペッ トの30%が10歳以上の老齢犬・猫なので、心疾患で手術や入院が必要になるケースが増えています。また、最近は室内でペットを飼う家庭がほとんどなので、車での事故は減少気味ですが、フローリングで滑ってケガをする事故なども割と多いんですよ。特に股関節が弱い小型犬に多く見られますね」

ちなみに、日本のペット保険加入率は約4%と低いそうだが、「大事なコに万が一、何かあったら」と考えるとペット保険に加入しておいて損はない!?

(取材・文・撮影/short cut[岡本温子、山本絵理])