東南アジア諸国でお見かけした豪快なバケツ酒。ついに飲みました!

ハッピーニューイヤー!! ついに2015年になっちゃいました。東南アジアでは日本のように新年を盛大に祝う風習がなく、いまだにクリスマスツリーが飾られてます。全然お正月って気がしないよー! お雑煮食べたい!

そんな旅人マリーシャですが、何か年末ぽいイベントで盛り上がりたいな~と目指したのが、“世界三大レイブ”ともいわれるタイ・パンガン島の「フルムーンパーティー」!

タイランド湾西部に浮かぶこの島に、満月の夜になると世界中からパーティ好きが終結。ハイ・シーズンには1万人も参加し盛大なレイブ・パーティが行なわれるんだとか! いったい、どんなクレイジーピーポーが集うことやら……?

人気の理由のひとつは開放的なビーチの会場。22時位からリンビーチには人が増え始め、立ち並ぶお店や屋台からダンスミュージックがガンガン鳴り始める。

ピークの深夜2時頃には、ビーチは人でいっぱいに! パーティーは日が昇るまで続き、さらにアフターパーティーで昼まで生きてる人もいるらしい。

クリスマスシーズンだけあってサンタ帽が多い。ビーチなので裸のサンタで季節感ゼロ

小さい島には蛍光色のパーティーグッズが溢れ、夜になると人々は蛍のように光を放ちだす。まるでユニフォームのように皆おそろいの「FULL MOON PARTY」と描かれた200バーツ(約700円)の蛍光タンクトップを着ている。

服やグッズだけではなく、直接体にもペイント。宿の注意書きに「ペイントのままベッドに入ったら罰金500バーツ(約1720円)」と書かれていたのには納得。酔っ払ってそのまま寝ちゃう人が多いもんね。

蛍光タンクトップ。結構カワイイかもなんだけど、日本帰ったら着る場所ないな…

黒い布に蛍光ペイントで描かれたイラストから好きなものを選んで体に描いてもらうのだ

慎重に選ばないと危険なバケツ酒

それと、やっぱり東南アジアのパーティーは風船(笑)。何がそんなに面白いのか、風船遊びでゲラゲラと笑う人たち。大丈夫かいな(笑)。

吸うだけでは飽き足らず、ついには足にくくりつけ始めた。「スタート!」の合図とともに他人の風船を足で割り、最後まで残った人が勝ち。お酒を片手に、風船を片足に、大人が本気で遊んでる姿ってなんか面白い。

勝ったら何がもらえるのか見届けられなかったけど、多分お酒だろう

ビーチのステージでは、アジア系男性が指揮をとるように踊っている。酔狂してまるで教祖みたいになってるけど、大丈夫かいな。

……と、ついつい冷めた目で見てしまったけど、私もテンション上げなくちゃと、とうとう“バケツ酒”にチャレンジ! プラスチックのバケツにお酒を入れ、ストローを指して飲むのがパンガンスタイルらしい。豪快!

「昨日はバケツで死んだから、今日は絶対に飲まない」「バケツでタイウイスキー飲んでフラフラ~。ヤバイ」と皆が口々に言う。さらに「混ぜ物注意!」という看板まであるので、慎重にバケツを選んだ。

バケツ。ストローいっぱい差して皆で回し飲み

パンガン島に点在する看板。基本、お酒に関する注意書き

どうやら100~200バーツの安いバケツは、安いお酒や余り酒など混ぜたもので危険らしい。買うときに、お酒のフタが未開封か確認しないとヤバイ。

結局500バーツの割高のバケツを買った。ジャックダニエルの小瓶1本をコーラで割ったもの。よくよく考えたら、ただの濃い目のウイスキーコークなんですけど、一度“バケツ”にチャレンジしてみたかったので良しとするか!

何でもアリなユル~イ雰囲気が魅力

突然のスコールも気にせず、踊り続ける人々。そして、終盤には海に向かって立ちションの人があふれ…これはいかん! やめてほしい(そしてこれを知ってる者は翌日、海に入らない)。

ファイヤーダンスをしているこの場所は後ほどトイレと化した

“世界3大レイブ”というわりにユル~イ雰囲気が魅力のイベントだった。音響とか照明がバッチリのお金がかかってそうなものともまた違う。

そこらへんでイチャイチャする恋人達もいれば、シーシャという水タバコをくゆらす人、世界の旅人と国際交流に励む人、夜の海に飛び込んじゃう人、バケツ酒もミックスなら人間もミックス。

日本のクラブのようにシャレてたりカッコつけたりの雰囲気は皆無で、どんな人だろうが、変な踊りだろうが、ひっくり返って転げてようが、なんでもアリで皆が踊り狂ってる。

ナンパみたいのももちろん多くって、外人さんなんか勝手にチューしようとするけど、すかさず防御。まあ、みんな酔ってるし適当にかわしてれば危ないこともなく、むしろ安全であったかい雰囲気かな。

20代の若者の中、年配の人も少なくなかった。日本人に比べてパワーがあるというか、歳をとっても夫婦で遊びに来てる外人さんとかってなんかいいなー。人生楽しんでますねって感じ(笑)。

水タバコをくゆらす人々

24時間営業のシュニッチェル屋で小腹を満たした後、私は3時位で退散。汗やお酒で体はベトベトだったけど、残念ながら私の泊まった宿では断水が2日続いた。「島の安宿だ、仕方がない」。そう割り切って、シーツを汚さないよう旅グッズの銀シートを敷いて眠りについた。

旅人らしい年末でいいじゃないか。年越しにすすった「どん兵衛」はこの旅一番、出汁が体にしみた。今年も旅人マリーシャをどうぞよろしくお願い致します!!

【This week’s BLUE】アジアでパーティーがあるところには結局バケツ(笑)!鉄板です。や、バケツです(笑)!

●旅人マリーシャ平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負う小さな世界旅行者。【http://ameblo.jp/marysha/】Twitter【marysha98】