山本の登場でメディアも殺到、パニック状態となった下北沢駅前

先日19日(月)、8年半に渡り芸能活動を自粛していた極楽とんぼ・山本圭壱のお笑いライブ「山本圭壱お笑いLIVE」が下北沢の駅前劇場で開催され大きな話題となった。

未成年との淫行事件で謹慎、活動停止して以来の復活ライブということで、注目度は高かったが、マスコミ対応等は一切なく、完全に報道陣をシャットアウト。そのため、下北沢の駅前は大勢のマスコミや野次馬、ファンが集まり騒然となった。

また、今回のライブは定員100名に対し16612名もの応募があったということで、当選確率は160倍以上! 駅の改札前ではチケットを入手できなかったファンが「譲ってください」と書いた紙を掲げる姿まで…。

約1時間に及んだライブが終わり、出てきた人に話を聞いてみた。

今回、ライブに応募した理由は?

「めちゃイケ時代からのファンで、ずっと待っていました」(20代後半・男性)

「ヤフーで配信していたビラ配りのニュースで見つけた。昔からファンなので、応募しなくてはと思い」(20代後半・男性)

と、話をしてくれた人はもれなく昔からのファンであった。当選者たちによると、これには理由があるようで、応募をする際、フォームの中にあるコメント記入欄をしっかり書いた人が当選確率が上がったらしいとのこと。

恣意的に当選者が操作されたかは定かでないが、そのため、興味本位での応募や冷やかしでの入場が制限されたと推測される。もちろん、マスコミを入れなかったのも同様の理由だろう。

ブランク後の初舞台に重圧を与えず、完全ホームでお披露目させたいという主催側の親心?が感じられる。

ライブを見た人の評価は?

終演後にはファンと気軽に記念撮影まで!

当日披露されたネタの内容は、6本ほど。披露したほとんどはひとりコントで、フィギュアスケート選手の羽生結弦や浅田真央のパロディネタもあったという。元相棒の加藤浩次か駆けつけていないことを笑いにした際は、会場内は爆笑に包まれたとか。ライブの感想については、

「常に笑い声が上がっていてお客さんもみんな楽しんでいました」(20代前半・男性)

「8年以上も芸能から遠ざかっていたので衰えているかと思ったが、そんなことはなく非常に面白かったです」(30代前半・男性)

と概(おおむ)ね好評。さらに、8年半ぶりの復活ライブということだが、この期間については、

「もう十分、(禊[みそ]ぎには)経ったと思う」(30代・女性)

「不祥事を起こしても、すぐに復活する芸能人もいるわけだし、山本さんも復活していいと思う」(20代後半・男性)

と、好意的な声が多くを占めた。続けて、これからも応援しますか?と聞くと、

「もちろんです! ずっと応援していきたいです」(20代後半・男性)

「はい。まためちゃイケで活躍する姿が見たいです!」(20代前半・男性)

こちらも前向きなエールが多く寄せられた。ファンにとっては待望の復帰であったようだが、これも入場者を厳選した効果は充分だった?

過熱しすぎで街は大迷惑

劇場から山本が出てくるや駅まで狂乱の騒ぎに

今回、ライブの代金は決まっておらず、公演終了後に山本自らがザルを持って立ち、観客に見合った額のお金を入れてもらうという「投げ銭」スタイル。多くのお客さんは、3000~5000円ほどを投げ入れていたという。

ちなみに、ライブで本人から不祥事に対しての言及や謹慎に関する謝罪はあったか聞いたところ、全く触れていなかったとのこと。

だが、山本は終演後、来場者全員との写真撮影まで行なったそうで、無事終えたことへの安堵か、見守ってくれたファンへの感謝か。大喜びの観覧者たちが会場内外で写真を見せる光景もあちこちで繰り広げられた。

すべてが終了後、山本は関係者にガードされながら会場前に姿を現し、報道陣の前へ。カメラマン、野次馬、ファンはその姿を撮ろうと、押すな押すなのパニックで、一時、道路が通行不能な状態になるほど再び大騒動!

その中を山本は人ごみを掻き分け、多くの報道陣を引き連れたまま目の前にある下北沢駅構内へと消えていった。

だが実は、そんな騒動に大迷惑していたのが地元、下北沢の方々。「本当に迷惑です」「生活してる人のことを考えて」などと苦言を呈しており、マスコミ対応の落ち度にぼやきが…。記者も取材マナーについて考え直す必要があるなと改めて実感。

運営に対して「注目されるとわかっているのになんでこのような駅前の会場でやるのか?」といった意見も聞こえ、周辺には非常にはた迷惑な公演となってしまったようだ。

今後、本格的に芸能界に復帰するのか、極楽とんぼとして相方の加藤と活動していくのか…定かではない中、山本の動向にますます注目が集まるが、次回があるならもっと形態も一考し、マスコミ対応もオフィシャルにお願いできればありがたいが。

(取材・文/週プレNEWS編集部)。