グルメ情報サイト「ぐるなび」で『女くどき飯』を大好評連載中の峰なゆかさん

男性が女性を口説く際、「どんなお店に連れて行ったらいいか?」が、いつもの悩みどころ。

そんな男たちのため、グルメ情報サイト「ぐるなび」でエッセイ漫画『女くどき飯』を大好評連載中の峰なゆかさんに、女子はどんな店でどう口説かれたいのか、ノウハウについて聞いちゃいます!

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■料理のジャンルより座席選びが大事!

―早速なんですが、本気勝負に使えるお店選びのNGポイントから教えてください。

「まず、チェーン店と『きたなうまい店』はダメですね。チェーン店の『創作和食』や『こだわり食材』とかのキャッチで良店だと思い込むのはダメ男の典型。あと、赤ちょうちん系の汚い店に“こういう店がうまいの知らないだろ”的な感じで若い女を連れ込むオッサンも最悪。汚い店の味はたいていフツーですから」

―店内は汚いけどうまい店、ありますけどねぇ。

「口説く時くらいキレイな店連れてけってことです。基本的に、男より女のほうがおいしい店知ってますから。私も気になった店があると、まずランチに行ったりして、常にアンテナは張ってますよ。だいたい『食べログ』で探すかな(笑)」

―『ぐるなび』で連載してるのに! では、店検索のポイントは?

「『食べログ』の星3.5点以上というのは目安のひとつ。ほかにも『Rettyグルメ』や『Yelp』といったグルメ系口コミサイトを見たり、モテる女友達や男友達から聞いたりします」

個人的には座敷が一番エロい

―口説きに適した料理のジャンルってありますか?

「誘う相手の好き嫌いを確かめてから決めるのが一番ですが、肉好きのコは多いので焼き肉やビストロは鉄板。でも中華にイタリアン、お寿司、ジャンルは問いません。ただ『隠れ家風』とかアトラクション的要素があったほうがテンションは上がりますね」

―アトラクションとは?

「渋谷のど真ん中なのに看板が小さくてわかりづらい店とか、銀座のメインストリートから外れた静かなバーとか、初心者は入りにくい神楽坂の古民家風の会席とか…女子はそういうドキドキ感が欲しいんですっ」

―ほ~。座席のタイプは?

「座席選びは重要です。一番いいのは個室ですが、目線に困ったり会話が途切れると気まずい。カウンターは密着度があるわりに目線が自由に動かせるのでデート初心者にもオススメ。個人的には、座敷が一番エロい感じがして好きかな」

―座敷はハードル高い気が…。

「デキる男は、前日までに『明日はここを予約したよ、座敷だけど大丈夫?』というメールを送るんです。まあ、誘う段階で『どっちのお店がいい?』ってジャンルの違うお店を2軒ほど送って選ばせてくれるのがベストですが」

お店の予約は当たり前!

―では、お店の予約はするべき?

「当たり前です。この寒い季節に女子を路頭に迷わせるなんて愚の骨頂! 特に人気店は混むので要予約です」

―料理は単品かコース、どちらがいいですか?

「デート初心者には、バランス良く食べられる“コース”がオススメ。コースの選択は単に価格で選ぶのではなく、内容を店員さんに聞いてからふたりで決めましょう」

―では単品注文の場合は?

「事前にネットで店のオススメを予習すべき。女性は自己主張の強いコじゃない限り『コレ食べたいアレ食べたい』とは言えませんから」

―峰さんが、食事中にグッときた男性の気遣いや所作ってあります?

「店員が気づかないところで椅子を引いてくれたり、飲み物の追加オーダーをしてくれるといったさりげない気遣いかな。サーバーを器用に使って料理を取り分ける男を見ると、セックスも上手そうって妄想しちゃいます。指の動きは意外と見てるかも」

(取材・文/河合桃子 撮影/辰巳千恵)

●峰なゆか(みね・なゆか)1984年9月29日生まれ、岐阜県出身○元AV女優のマンガ家。代表作『アラサーちゃん』はドラマ化。最新著書『セクシー女優ちゃんギリギリモザイク』(双葉社)。公式Twitter【@minenayuka】

■週刊プレイボーイ6号(1月26日発売)「峰なゆかに学ぶ1万円以下で本気勝負できる店の選び方」より(本誌では、食事中のトークやその後の誘い方、オススメの勝負店まで紹介!)