週プレNEWS TOP ニュース 政治・経済 内田樹×内藤正典「日本政府は読み間違えた。なぜトルコではなく、ヨルダンに現地対策本部を置いたのか?」

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内田樹×内藤正典「日本政府は読み間違えた。なぜトルコではなく、ヨルダンに現地対策本部を置いたのか?」

[2015年02月09日]

日本政府がヨルダンに現地対策本部を置いたのは間違いだった! 内藤正典氏(右)と内田樹氏が謎多き安倍外交を斬る

ふたりの日本人が人質として捕らわれていることを知りながら、イスラム国と敵対する中東の国々への歴訪を決行し、しかもイスラエル国旗の前で「人質を解放せよ!」と火に油を注ぐ、あの声明は一体なんだったのか…?

謎多き安倍外交をイスラム研究の専門家・内藤正典(ないとう・まさのり)と思想家・内田樹(うちだ・たつる)が斬る! (※編集部注 この対談は後藤健二さんが殺害されたとされる以前に収録。前編はこちら⇒http://wpb.shueisha.co.jp/2015/02/03/42911/

* * *

―イスラム国の要求が、身代金2億ドルから、ヨルダンに収監されているサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放へと変わりました。湯川遥菜さんは殺害されたとみられています。

内藤 湯川さんについては、ただただ無念としか言いようがありませんね。要求が変わったことについては、ふた通りの解釈ができます。ひとつはイスラム国側が場当たり的に要求を変えていて、内部での意思決定システムが崩れているという見方です。

もう一方で、より狡猾(こうかつ)に、戦略的に、要求を変えたとみることもできる。推測にすぎませんが、日本政府が現地対策本部をヨルダンのアンマンに置いたことに対応して、イスラム国側が「ヨルダン絡み」の要求にすり替えた可能性もあると思います。

ただし、彼女のようなテロリストを釈放し、英雄にしてしまうことはヨルダン政府にとっても危険です。もともと、ヨルダンというのは中東でも欧米寄りの国。人質交換に応じることに反対する欧米諸国からのプレッシャーがかかっているはずですし、「テロに屈した」というイメージは、ヨルダンのアブドラ国王や政権にとっても政治的に大きなダメージとなります。

何しろイスラム国が釈放を求めているのは凶悪なテロリストです。たとえて言うなら、外国が日本に対してオウム真理教の麻原彰晃の釈放を求めているようなもの。当然、世論の反発が起きるでしょう。

しかもヨルダンは、イスラム国に拘束され人質となっているヨルダン空軍のパイロット引き渡しを以前から求めており、リシャウィはむしろそのパイロット救出のための交換条件として考えられていました。ヨルダン国民も自国のパイロットとの人質交換ならば納得するでしょうが、現実にはそれすらも進んでいないわけです。

ちなみに、26日あたりから、2+2の人質交換みたいな話が出ています。リシャウィに加えてもうひとり、ヨルダン側に収監されているテロリストを釈放する代わりに、空軍パイロットと後藤さんのふたりを解放するというものです。


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